「昨日の雨のおかげで、今日は午前中を中心に青空が青くなるでしょう」というのが自分なりの天気予報。
昨日寝る前にそんなことを考えながら寝たら、今朝は7時に目が覚めた。
我ながらある意味特技だと思える。
空を見るとやはり青空の色がクリアで心地よい。
朝食もそこそこにカラーポジをローライフレックスに詰めて家を出る。
午前中早い時間のおかげで、静かだが生活を感じられる光景に出くわす。
旅に出た時も朝食前の散歩が好きだ。
日常の静かなひと時を感じられるから。
今日もいつものように目的地は決めるものの道筋は決めない。
アバウトに、感覚任せで歩いていくと、魅力的な路地を見つける。
方向感覚を失うことが心地よいのを知っているから、あえてそちらに迷い込む。
そうこうしているうちに、とある路地で見事に咲き誇る梅を見つける。
向こうから白髪の初老のおじさんが歩いてくる。
梅の木の辺りですれ違う。
ちょうどその時、梅の木に2羽の鶯が舞い降りた。
しばらく梅の木の枝から枝に飛び移る姿を眺め、鶯の羽の美しさに見とれていると、初老のおじさんも同じように鶯を眺めていることに気づいた。

おじさんと目が合った。
「写真、撮られたらどうですか?」
ローライを見て、にこやかに言う。
「そうですね。」
おもむろに構える。
ファインダーを覗く。
すると、梅の木で遊ぶことに飽きたのか、鶯は飛び去った。
「行ってしまいましたね。」
そう言いながらおじさんの顔を見る。
おじさんも無言のまま笑顔だ。
街を歩いていると、出会いがたくさんある。
それは人との出会いであったり、猫との出会いであったり、時には光との出会いもあるかもしれない。
僕はその全てを写真に撮ることはできないのだけれど、カメラを持って
街に出ることで確実にそういう出会いは増えているのだと思う。
明日もそんな出会いを求めて
街に出よう。
すがすがしい青空だといいな。
- 2007/02/24(土) 23:58:01|
- OLYMPUS OM-1 ZUIKO 50mm
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