先週、東京国立近代美術館で行われているクーデルカ展に行ってきた。
非常に評判が良いので期待していた。
実際、内容的に非常に充実した展示だと思う。
特に「ジプシーズ Gypsies1962-1970」のシリーズから漂う人間の存在を肯定する視線が非常に良かった。
有元伸也さんの写真と通じるものを感じ、またさらに深く理解できたようにも思えた。
その他のシリーズも、写真集を持っているものでもプリントが非常に大きいこともあって、美術館で見る価値が十分にあると思える内容だった。
- 2013/12/26(木) 23:38:30|
- Sony α NEX-5 G Planar 35mm
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遅ればせながら、「風立ちぬ」を見に。
先日宮崎駿監督のドキュメンタリー番組をテレビで見て以来、ずっと気になっていた。
震災を経て、宮崎監督が苦悩する姿や、自身の年齢もあって思うように制作が進まない姿などを見ていて、この映画は映画館で見なければ、と思っていた。
これまでの宮崎作品に比べて、どちらかというと地味な印象なので、万人受けしないのかもしれないが、非常に良い映画だった。
何度も繰り返すテーマの伏線にはやはり震災があるように思う。
生きることを真正面から捉えた映画だとも思う。
ストーリーに派手さがない分、古い日本映画的な「間」があって、何気ない風景描写に涙が溢れたり、じわじわと心が熱くなってきたり、そんな映画。
終わった後、誰一人、何も話さず、しばらく呆然としている様子だったのが印象的。
あんなに終了した時の関内が静かだった映画は、未だかつてない。
- 2013/12/14(土) 23:37:04|
- Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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