日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

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「その日のまえに」を見に

「その日のまえに」を見に。
以前別の重松作品の映画を見た際に小説の方が良くて少し残念な思いをしたことがあったが、今回はそんなことはなかった。
原作を読んだのが随分前で、細かいところを良い具合に忘れていたこともプラスに作用したのかもしれない。

テーマやストーリーがあまりにも悲しすぎるのだけれど、その分今ということや大切な瞬間に意識が向かう。
母のこと、女性の強さ、家族のこと、日々のデティール、出逢い、絆、、、、いろんなことが浮かんでは消え、そのすべてを大切にしなければならないと思った。

帰り道の空、寒さゆえに星がとても美しかった。

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  1. 2008/11/30(日) 23:15:35|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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商店街の裏通り

高槻で泊まっていたホテルは商店街の中にあった。
人通りが少なくなった頃の商店街を歩くと、懐かしさと同時に歌いたい衝動に襲われることがある。
当然どこの商店街でも良いわけではなく、ある条件に合致している必要があるのだけれど、今回のホテルがあった商店街はまさにその条件がそろっていた。

シャッターが下りた商店街を歩きながら、歌うと心地よさそうな場所をシミュレートしたり、寒い冬に歌っていた頃のことを思い出したり。
出されたゴミや段ボールを見ると、記憶の中でぼんやりと滲んでいたディテールがはっきりと見えてくる。

あの頃は一人で歌っていても誰かが声をかけてくれ、気づくとそこで仲間が増えていった。
寂しい商店街の裏通りがとても暖かい場所だった。
戻れたらなぁ、なんて感傷に浸るわけではないけれど、いい時間を過ごせたことに心の底から感謝。
高槻の商店街にももっと歌うたいが増えればいいのにな。

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高槻
  1. 2008/11/29(土) 22:32:55|
  2. CONTAX i4R
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暖かい光

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  1. 2008/11/28(金) 23:59:23|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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裏通りに満ちる光

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  1. 2008/11/27(木) 21:36:11|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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空を眺めて歩いていると

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  1. 2008/11/26(水) 22:54:50|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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京都へ

京都へ。
紅葉のピークだけあって人が多い。
残念ながら紅葉を見る時間はないのだけれど、今日の午後生まれて初めて完全なる半円の虹を見た。
紅葉に夢中になっている人のうち、どのぐらいの人が気づいていただろうか?

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  1. 2008/11/25(火) 23:00:57|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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「おくりびと」を見に

「おくりびと」を見に。
その構想のきっかけが藤原新也氏のメメント・モリであることを知り、きっと骨のある映画なのだろうと思っていた。

実際にとても深い映画だった。
見終わった後も、ずしりと心に残ってるものがある。
これまでに経験してきた別れのことや、これからやってくるであろう別れのことを思い、今生きていることの奇跡を思う。
しかし映画そのものが暗く陰鬱なわけではない。
そのあたりのバランスが絶妙だと感じた。

きっとこの先も長く印象に残り続ける映画だと思う。

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  1. 2008/11/24(月) 22:36:39|
  2. CONTAX i4R
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坂の上、黄昏の光を浴びて

坂の上に立つと黄昏の太陽。
この時間帯の光は世界を黄金色に変える。
生きていることはすばらしい、と素直に思える。
太陽の光にはそんな力もあるのだな。

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代官山
  1. 2008/11/23(日) 23:59:36|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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火事と都写美と映画「さくらんぼ 母ときた道」

久々に快晴の休日。
洗濯やベランダの掃除などをして太陽の光を思う存分浴びる。

部屋でギターを弾いていると何かを燃やしたような匂い。
どこかで誰かがゴミでも燃やしているのかと思っていたら、消防車のサイレン。
100mと離れていないマンションで煙が上がっていた。
あまり広くない道に10台以上の消防車やパトカー。
騒然となる状況の中、するりするりと消防士がはしごを上り、消火活動。
普段いかに真面目に訓練されているかが垣間見られる動きだった。
結局それほど大事にはいたらなかったようで、落ち着いた頃に鎮火のアナウンスが流れた。

午後、渋谷から代官山、恵比寿へと歩く。
このあたりの道は何度歩いても心地よい。
地形が複雑で坂道を登ったり下ったりする中で、小高い部分では太陽が見えたり、下がった部分では路地全体が影になったり。

そのまま東京都写真美術館へ写真新世紀展を見に。
全体的に「きれい」な作品が多いように思う。
ただ、年々1つ1つの作品を見る時間が少なくなってきている。
どこかぐっと入り込めず、一歩引いて見てしまっている自分がいる。
それが写真のせいなのか、自分のせいなのかは結論が出ない。
純粋に「写真に撮りたい!」という衝動に駆られて写された写真より、コンセプチュアルに作りこまれた写真が多いことも影響しているようだ。

どこか消化不良な感覚があったため、映画を見ることに。
「さくらんぼ 母ときた道」
「初恋の来た道」の脚本家が脚本を書いたとのことで、それだけで見ることを決めていた作品だ。
見た後にとても優しい気持ちになれる映画だ。
ストーリーもそうだけれど、全編に渡って映像がとても美しい。
主な舞台が棚田で、棚田に映り込む山の姿や空が散りばめられていて、それだけでも目が喜ぶ感じ。
とても良い時間を過ごすことが出来た。

久々によく動いた休日。

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  1. 2008/11/22(土) 23:55:01|
  2. CONTAX i4R
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Yellow or Red

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  1. 2008/11/21(金) 23:59:55|
  2. CONTAX i4R
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きらきら

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恵比寿
  1. 2008/11/20(木) 23:59:53|
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青く深い空の日

午前中、高層ビルから富士山が綺麗に見えた。
先日裾野に行った時よりも雪に覆われている面積が増えた。

午後、恵比寿を歩く。
世界がきらきらと輝いている。
光が溢れていると、街を歩く人がみんな幸せに見える。
”見える”だけではなく本当に幸せであったらいいなと思う。

午後、再び高層ビル。
少し出てきた雲が美しく、流れる様をぼんやり眺める。
ひらひらと舞う、ひとひらの枯葉。
30階を越える高さにまで旅をしてきたのかと思うと、その過程の奇跡は感動的ですらある。
もっと高くまで、という思いと同時に一人では寂しいだろう、という思いもよぎる。

夕暮れ、海近くの街。
真紅から濃紺のグラデーションが、ビルの隙間から見えた。

今日のように青く澄んだ空を見ると、冬が来た事を実感する。

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恵比寿
  1. 2008/11/19(水) 23:25:31|
  2. CONTAX i4R
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日々は

それでも日々は廻る。

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  1. 2008/11/18(火) 22:50:32|
  2. CONTAX T3
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花を捧げる

とても悲しくショッキングな知らせを受けた。
花の写真をアップすることぐらいしか、僕にはできない。
どんな人にも優しくありたいと思う。
別れは突然にやってくるものだから。

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  1. 2008/11/17(月) 23:59:05|
  2. Ricoh GR1v
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栄枯

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大塚
  1. 2008/11/16(日) 21:12:27|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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Asakusa Portraits

鬼海さんの新しい写真集(Hiroh Kikai: Asakusa Portraits)がやっと届いた。
(中身はこちら→Steidl: Asakusa Portraits, Hiroh Kikai by ICP
以前ニューヨークで展示があるという話は聞いていたので気になっていたのだけれど、ここで写真集が出たことを知ってすぐ買うことを決めた。
ところがAmazonでは販売されていなくて、洋書屋さんで取り寄せてもらった。
円高になったこともあって当初の予定価格よりも少し安くなったものの、その後チェックしたらAmazonで普通に買えて、さらに安くなっていた。
洋書に関してはAmazonで買うのが一番安いようだ。

内容はこれまでのぺるそなのシリーズからのものがほとんどだけれど、恐らく初めて見る写真もある。
印刷が良くて満足している、と鬼海さん自身もおっしゃっているようで、実際に中間調がとても美しく出ているように思う。
普段はぺるそなの普及版を見ているのだけれど、鬼海さんの写真にはやはりハードカバーの方が似合う気がする。
写真が小さいとディテールにまで目が行かないことも多いのだけれど、大きい写真だとその人物の持ち物や顔の傷などにも目が行く。
そこからどんどん思考が回り始める。
最小限の言葉しか記されていないため、自然とその人の背負ってきた歴史や人となりを想像してしまう。
人間というのは、言語による情報量が少なければ映像から得られる情報で無意識に思考し始める生き物のようだ。
写っている人も強い個性を放っているのだけれど、どうしてもそれを写している鬼海さんの方にも意識が向かう。
シンプルな方法ゆえに絶対に真似できないと思える力がある。
ページをめくる速度がどうしても遅くなる。
中身のずっしり詰まった写真集だと思う。

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  1. 2008/11/15(土) 23:57:59|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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雲の向こう

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大塚
  1. 2008/11/14(金) 23:30:06|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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窓の外、青白き富士

夜の新幹線。
遠くに浮かぶ街の灯。
都心部ではないため、家の窓から漏れる光で地形がわかる。
そのあいまいな稜線が美しい。
社会人になる前、東京に来る新幹線ではずっと窓の外を眺めていた。
何度も通うようになって、その時間は少しずつ短くなった。
あの頃と何かが変わってしまったのだろうか。

タクシーに乗り換え、裾野へ。
郊外へと続く道は地元の風景を思い起こさせる。
幹線道路、ラーメン屋、暗い夜。
窓の外にぼんやりと富士山が見え、その既視感は旅の感覚へと変わる。
前回来た時はまだあまり雪が積もっていなかった。
今夜満月に照らされてぼんやりと浮かび上がるその頂は白く、暗い夜との境界線を明確に示している。
青白く光る富士山を見たのは初めてだ。
神秘的で、神々しい。

タクシーを降り、携帯電話で写真を撮る。
当然のごとく写らない。
今夜の富士山はそんなに簡単には写ってはいけない。
シャッターを押したのは、そのことを確かめるためだったのかもしれない。

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裾野
  1. 2008/11/13(木) 23:53:25|
  2. mobile
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ひっそりと

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大塚
  1. 2008/11/12(水) 23:35:45|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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風まかせ

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大塚
  1. 2008/11/11(火) 23:59:26|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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足場

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大塚
  1. 2008/11/10(月) 23:43:45|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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ぼんやり眺める

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  1. 2008/11/09(日) 22:59:18|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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TPPGにて『有元伸也写真展「ariphoto2008 vol.4」』

TPPGに『有元伸也写真展「ariphoto2008 vol.4」』を見に。
前回との間は短いけれど、今年最後の展示だと思うと色んなことを思ってしまう。

そういえば今年最初の展示からプライスリストが置かれるようになった。
そのおかげでariphotoのシリーズ以外にも西蔵より肖像のシリーズからもプリントを購入することが出来、今もかなりの頻度で写真集ではない”本物の”プリントを眺める楽しみを味わっている。
プリントを売ることや買うことについてはいろんな議論があるけれど、純粋にファンだと思える作家の手から生まれたものを所有することができる喜びは、何ものにも変えられない。
プリントを所有することで写真集を見る楽しみが深くなり、さらに展示を見る楽しみも深くなる。
継続的に展示されていることもその楽しみや喜びを増徴させているように思う。

今回の展示もやはり迫力のあるかっこいい写真が多いと感じる。
街を”歩いて”いなければ写せない写真ばかり。
頭で考えていて描き出せる映像も好きではあるけれど、足で歩いて街の中に入って行って撮られる写真の方が自分の好みに合っているようだ。
展示を見ていると有元さんの視線を通じて新宿を、そしてそこで自らの足でしっかりと立って生きる人々を感じているような気分になる。

今日は生徒さんが次々と来て、それでいて賑やか過ぎず、ギャラリー全体が心地よい雰囲気に包まれていた。
何度も何度も繰り返し見た後、ギャラリーを後にした。
いつ行ってもギャラリーからの帰り道は足取りが軽い。

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大阪のビジュアルアーツギャラリーで12月1日~12月22日までariphoto2008の総集編のような展示が行なわれるとのこと。
見たことのある写真ばかりだとは思うけれど、セレクトや並べ方によって見え方は違ってくるものだ。
期間中関西方面に行く機会があればぜひ足を伸ばしたいと思っている。

 

  1. 2008/11/08(土) 23:24:18|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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空地

ベランダから見える風景の中から瓦屋根が減った。
空気の澄んだ朝、久々に歩くエリア。
古くて小さい家が一気になくなり、広々とした空地に変わっている。
たった3年しか住んでいないけれど、”近所”と呼べる範囲の中でも古いものが新しいものに取って代わる光景を何度も目にしてきた。
幼い頃に空地や草むらで遊んだ記憶があるからだろうか、空地を見るとわくわくする。
全てが管理されているように見える都心部にあって、人間が管理できる範疇を超えた法則に従って移り変わる小さなランドスケープは、それだけで既にものごとの本質を表しているかのようだ。
生活の歴史が断ち切れてしまうことは切ないことだけれど、街にはこういうスペースも必要なのだと思う。

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大塚
  1. 2008/11/07(金) 23:59:26|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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Leaf in my room(2)

夏の間成長し続けたモンステラもそろそろ部屋の中へ。
あったかいところで育つ植物には厳しい季節がやってきた。

冬の間は彼らに占領されて部屋は少し狭くなる。
まあそれはそれで少しにぎやかになったようで良いものだ。

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701
  1. 2008/11/06(木) 23:18:17|
  2. OLYMPUS E-420 ZUIKO DIGITAL 25mm
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ハナトソラ

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大塚
  1. 2008/11/05(水) 21:42:39|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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Leaf in my room

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701
  1. 2008/11/04(火) 23:23:48|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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「ブタがいた教室」と獣医学科の友人

「ブタがいた教室」を見る。

答えのない問いに真正面から向き合った先生と生徒の記録。
想像以上に感動したのは、話が実話をもとにしていることと、生徒の言葉が台本に書かれたものではなく彼ら自身から発せられた生の言葉だったからだろう。

食べもののこととか教育のこととか、そういうことをたくさん考えることになるだろうと予想していたのだけれど、それ以上に結局”命”ということについて正面から考えさせられることになった。
議論の中で出て来る意見は子供の発言であっても本質を突くものが多いし、正解がないからそれが子供の意見か大人の意見かは関係ない。
映画の中の議論に自分も入り込み、「自分だったら?」とずっと自問し続けていた。
そして大学時代に親しかった友人のことを思い出していた。


通っていた大学には獣医学科があった。
獣医学科に入るのは心底動物が好きな人ばかりだ。
僕の友人もそんな一人だったのだけれど、ある時電話口でこんなことを言った。
「実験のための動物を自分達が世話しないといけないんだって。
考えただけでも本当に辛い。」
動物が大好きで少しでも多くの命を救いたいと願う人が、自らの手で育てた動物を自ら殺めなければならない。
そんな過酷な状況に彼らは1年生の段階で真正面から向き合わなければならない。
「私に耐えられるかどうかわからない、、、。」

随分経ってから話した時にもまだ答えは見つかっていなかった。
「本当にかわいそうだけど、その1匹のおかげで何十匹、何百匹と救われる命があるのなら、必要なことだと自分達を納得させてるよ。
でも名前は付けないようにして、必要以上には世話をしないようにしてる。
情が移ると辛くなるから。」
と話していたのだけれど、その後話した時は
「最近はね、精一杯かわいがってあげることにしてるんだ。
残りの命が長くないなら、生きている間精一杯の愛情を感じて欲しいから。
そう思わない?」
僕がその時なんと答えたかは覚えていないけれど、電話口から聞える彼女の声が涙で滲んでいたことだけは、今でもはっきりと覚えている。

その友人とはお互いに忙しくなって連絡を取らなくなってしまったけれど、今頃はきっと立派な獣医さんになっているのだと思う。
そしてたくさんの動物と、その動物を愛する飼い主の両方を元気にしてあげているのだと信じている。


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  1. 2008/11/03(月) 22:00:13|
  2. OLYMPUS E-420 Planar 50mm
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後楽園ホールにて東日本新人王決定戦

前回後楽園ホールに来た時、その場で誘ってくれた人が東日本の新人王決定戦のチケットを押さえてくれた。
前回よりも良い席が確保できて、行なわれる試合全てがメインイベントのような日だからだ。

実際に1試合目から満席で、入場時の声援も前回と比べ物にならない。
今日試合に出るのは18歳から31歳までの”新人”と呼ばれる人たちで、それぞれトーナメントを勝ちあがってきた人たちだ。
だからそれぞれが背負っている期待はとても大きく、観客の応援にも力が入る。

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今日とても印象に残った試合は、戦績で優位とされていた選手が初回にダウンした試合だ。
トーナメントのルール上1ラウンドに2回のダウンで自動的に負けが確定する。
だから1ラウンドにダウンした後、そのラウンドの終了のゴングを聞いたとき、観客席からはどよめきのような、安堵のような溜息が漏れた。
その後その選手は盛り返し、終始攻め続けた。
決定打を打ち込めないまま、ダウンを奪った方の選手が時折見せるするどいパンチにぐらつきながら、試合は最終ランドまでもつれ込んだ。

最終ラウンド、もうスタミナが限界に達しているのは目に見えているのに、それでも前へ前へ。
ふらふらになりながらも1分以上休むことなく打ち続ける。
一つパンチをもらえばそのまま倒れてしまいそうになりながらも、なおも打ち続ける。
次第に観客席から応援の声が目立ち始める。
ゴングが鳴った時に全力を出し切った達成感を見せたのは、ダウンを奪われた方の選手だった。

会場全体が彼に勝たせて上げたい、という雰囲気に包まれる中発表された判定結果は、三者三様のドロー。
公式結果はドローなのだが、新人王を決定するための特別ルールが適用され、ドロー判定をつけたジャッジが優勢と判断した選手が新人王となる。
そして東日本新人王として発表された名前は、無情にも初回にダウンを奪った方の選手。

負けた選手はうつむいたままリングを去る。
その姿に会場中からの拍手が鳴り止まない。
涙する人の姿もちらほら。
彼は試合には負けたけれど、観客の心には深く残る試合をした。
そのことを胸に次もがんばって欲しいと願わずにはいられなかった。

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「後楽園ホールのこの雰囲気が好きなんですよ。」
誘ってくれた人がまるで独り言のようにつぶやいた。
そういえばこういう雰囲気を持った場所が、どんどん日本から消えていっているような気がする。
「ええ、よくわかります。」
前回よりもいっそう強く、心からそう思った。
  1. 2008/11/02(日) 23:59:03|
  2. CONTAX i4R
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東京タワー

社会人になって初めて勤めた会社の同期が結婚することになった。
今日はその披露宴の日。

初めて会った時、彼のことを正直苦手なタイプだと思った。
ノリが良くてお調子者で、発言が軽くて愛想が良すぎる。
それまでそういうタイプの人とうまくやって来れたことがなかった。

ところが何年か一緒に過ごしているうちに、彼の本当の姿が見えてきた。
ノリが良くてお調子者なのは根っから人が好きでサービス精神が旺盛なためであり、発言が軽くて愛想が良すぎるのは本当に純粋に相手に対する気遣いから来ているものだった。

一度研修で性格分析のようなことをやった時に、講師が彼のことを
「これほどわかりやすく単純な人は本当に珍しいです。
ある意味天然記念物みたいな人ですから、周りの皆さんは彼のことを大事にしてあげてくださいね。」
と冗談半分で話したのだが、その言葉はあながち大げさだったとも言えない。
それは今日の披露宴で新婦以上に新郎が涙もろく、2次会も含めマイクを持って話すたびに感極まって涙ぐんでいたことが物語っている。

たくさんの人が彼のために集まり、そこにいる人たちとの出会いを彼がとても大切にしていることが伝わる、本当に印象に残る披露宴だった。

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二次会は東京タワーのすぐ横のお店。
久々に集まった同期たちも、みんな結婚して子供がいる。
初めて彼らに出会ってからもうかなりの年数が経つことになるが、集まって話す感覚はあの時と何にも変わっていない。

二次会が終わった後、一人が「東京タワーに上りたい」と言い出した。
「いまさら?」などと照れながら、拒む者は誰一人いない。
そういうところがとても心地よい。
終了時間間際に滑り込む形で150m展望台まで。

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少しお酒の入った頭でぼんやり眺める東京は、どこかセンチメンタルだ。
「東京を去る時は、また上りに来たいな。」
いつになるかわからない未来のことを素直に話せるのは、社会人一年生を一緒に経験した仲間だからだろうか。

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東京タワーを降りると、新郎新婦がまだお店にいた。
既に挨拶を終えていたのだが、「みんなで東京タワーに上って来たぞ」とだけ言いにもう一度お店へ。
「なんか研修の時みたいだな。」
そういえば今日集まった同期は社会人1年目の最初の3週間、毎日ホテルから会社まで一緒に通った仲間だ。
連日のように飲みに行き、これから始まる社会人生活のことを熱く語っていた仲間だ。

彼らと一緒に過ごす時間が後の人生でも貴重な時間になるだろうと、あの時はぼんやりと考えていた。
そして今日酔いを醒ますためにみんなで遠回りした駅までの道で、あの時考えたことが正しかったことを実感した。
東京タワーは美しく、そしてどこか懐かしいもののように思えた。


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  1. 2008/11/01(土) 23:59:23|
  2. CONTAX i4R
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プロフィール

Swing75

Author:Swing75
写真と音楽と植物をこよなく愛する東京在住の大阪人です。
※当サイトはリンクフリーです。ご自由にどうぞ。
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