日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

祭の後

朝から雨。
午前中は人もまばら。
午後、14時を過ぎたあたりから急激に人が増え始める。
知り合いの来訪もこの時間に集中したため、それぞれの人とゆっくり話をする時間がとれず、ばたばたと落ち着かない状況に。
雨の中、写真が好きな人も写真のことはよくわからないという人も、わざわざ足を運んでくれたことに無限の感謝。
貴重な休みの時間を、ここに来ることに使ってもらったことを思うと、それに見合うだけのものが提示できていたのか、身が引きしまる思いだ。

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搬出後、みんなが集まってからの渡部さとる師匠の言葉は、とても心に響くものだった。

「いろんな人に来てもらって、それがすごくうれしいということがよくわかったと思います。
この中から個展をやる人も出るだろうし、2Bの人が今後またグループ展や個展をしていくだろうと思います。
その時は是非足を運んであげてください。
自分達がうれしいと思ったことをするだけ、それだけで十分です。」

幸福の連鎖が師匠を中心に起きている、そう思うと目頭が熱くなった。


来ていただいた皆様、うまく言葉にできませんが、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
  1. 2007/09/30(日) 22:21:07|
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  1. 2007/09/30(日) 10:00:12|
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  1. 2007/09/30(日) 00:48:39|
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  1. 2007/09/29(土) 23:59:15|
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パーティと集合写真

本日は朝から在廊。
土曜日とあって、14時前後から少しずつ人の入りが多くなる。

18時からパーティ。
一人づつ渡部さとる師匠より講評をもらう。
みんながいる前で、つまり第三者に向けて話してもらう内容というのは、面と向かって一対一では聞けないことも多かったりする。
恐らく自分が撮った写真に対しての講評をこういう形でもらうのは、最初で最後になるだろう。
そう思うと嬉しくもあり、寂しくもある。

パーティがひと段落し、集合写真。
大人数で集合写真を撮ったのって、いつ以来だろう?
これもまた、あまり味わえない貴重な時間。

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  1. 2007/09/29(土) 23:59:14|
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  1. 2007/09/28(金) 22:38:37|
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赤城耕一さん

本日は午後から在廊。
昨日に続きまったりムード。
出展者同士でフィルムやフォーマット、印画紙の話など。
この一週間、一日中写真のことを考えているか、写真の話をしているかのどちらかだ。
少しずつ自分の写真の特徴が客観的に見え始め、壊さなければならないもの、次に進むべきものがぼんやりと浮かび始めてきた。

夕刻、赤城耕一さんがいらした。
他にお客さんのいない時間帯だったこともあり、じっくり見ていただく。
プリントの精度が高いとのお言葉を頂く。
とてもお話のしやすい人だとの印象を持った。
著書を持っているような有名な方に、直に自分の作品を見ていただける機会なんて、そうそうあるものではない。

帰り際に聞いた言葉から、やはり他の方と同様の感想を持っていただいたようで、共通して伝わることが見えてきた。
それを意図的に自分でコントロールできるかどうかは、自分の写真をいかに客観的に見ることができるか、と同義ではないかと感じる。

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いよいよ明日がパーティ、明後日が搬出。
残り二日。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎるものだ。
  1. 2007/09/28(金) 22:36:00|
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  1. 2007/09/28(金) 00:51:31|
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じっくり考える時間、安心できる言葉

今日は朝一から在廊。
来客はまばら。
その分自分の写真、人の写真をじっくり見ることが出来た。

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クラインのプリントにつけられたキャプションを何度か読んでいるうちに、渡部さとる師匠がここにクラインを展示した意味がわかった。
お客さんの中に、「グループ展って普通ばらばらな感じがするのに、ここの展示は違和感なく見れた」という方がいた。
そういわれて改めてフロア内の展示作品を眺めると、なるほどと思う配置になっている。
師匠による搬入当日の展示場所の指示は、一歩上から俯瞰した形で流れやまとまりを考えてくれていたのだ、と改めて気づく。

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あまり大人数が一気に来ることがない分、じっくり感想などを聞くことも出来た。
横木さんと同様の指摘をしてくれる人、共感してくれる人、アラーキーの影響を指摘する人、、、
その人の持っているバックグラウンドによって感じ方が違うのは当然だが、いくつか共通して指摘される事項があった。
技術的な面や表面的な部分ではないだけに、”伝わるもんなんだな、、、”と改めて写真の力を実感。

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ルデコ

終了後、友人に会いに。
少し相談に乗ってもらう。
東京に来てから知り合った友人だが、すでに2年半の付き合いになる。
だんだんと「古い友人」と呼べる存在が、東京に増えていくのを感じる。
相談事というのは、結局解決策の内容そのものではなく、安心できる言葉をもらいに行くということなのだ、と再確認。

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学芸大学
  1. 2007/09/27(木) 23:59:26|
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  1. 2007/09/27(木) 23:54:03|
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ルデコ・2階
  1. 2007/09/27(木) 01:00:08|
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鬼海さん登場

二日目は午後から在廊。
初日と比べても来客が少なく、静かな雰囲気。
来ていただいた方ともゆっくり話せ、平日の午後の時間もいいものだ、と感じる。
参加者以外にお客さんがいない時間帯などは、自分の写真と向き合ったり、参加者同士でお互いの写真について話したり。

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ゆるやかな時間が流れている中、ふと気づくと入り口に鬼海さんが。
一気に会場の空気が引き締まる。
先日のニコンサロンでの個展、トークショーの際にDMをお渡ししていたのだが、まさか来ていただけるとは。
鬼海さんは他の人の写真展をあまり見に行かないと聞いていたので、かなり驚いた。

全部の写真を見ていただく。
モノクロの小部屋を見ていただき、出る際に一言。
「なんだ力のある写真だと思ったらウィリアム・クラインじゃないか。」

一通り見終え、「また戻ってきます。」と言い、会場を出られる。
「他のフロアも2Bの人たちの展示です。”痛風のおじさん”は6階です。」
と案内する。
鬼海さんは漂流者さんのことを「痛風のおじさん」と呼んでいるのだ。
鬼海さんの顔が少しほころんだのが印象的だった。

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随分時間がたって、鬼海さんが戻ってこられた。
もう一度全部の写真を見られる。
「うまいなぁ。プリントがきれいですよ。いやになるなぁ。渡部さんの教え方がうまいんだなぁ、、、、」
とつぶやきながら見られている。
少し突っ込んで質問すると、他のフロアを全て見た上で、どの作品もプリントがうまいこと、しっかり作品として成立するレベルにみんなの作品がなっていることなどを挙げ、渡部さとる師匠の教え方が非常に良いと言われる。
「みんなのいいところを引き出して、足りないところを叩いて、、、
渡部さとるさんは先生としても一流ですよ。」

グループ展の展示に向けては、プリントを持って2Bに行き、師匠からアドバイスをもらって再度セレクトやプリントを行い、また2Bに持って行って、、、ということを繰り返す。
核心は教えず、個々人に合わせてその人の能力の少し上を、うまく引き出すように指導してくださる。
いつも大学時代に本当にお世話になった教授のゼミを思い出していた。
教育のプロと同じ次元で物事を考えられているのだ。
そして展示全体を見てそのことを見抜く鬼海さんもまた、すごい人だと思った。

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帰り際、「出来ればお名前を、、、」と芳名帳にお名前を頂いた。
鬼海さん、生き方だけでなく字までかっこいい、、、、

一旦会場を出て、すぐに戻ってこられて一言。
「さとるさんによろしくお伝えください。」

はい、しっかりと伝えておきます。
  1. 2007/09/26(水) 23:23:57|
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T-17 2007-9-26

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  1. 2007/09/26(水) 07:40:08|
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横木さんと中藤さん

18時過ぎ、ギャラリーに到着。
滑り込みで初日に在廊することができた。
自分の作品や、同じ期の人たちの作品をじっくり見る。

ほどなく横木安良夫さん、hanaさんが登場。
その後中藤毅彦さんも登場。
2Bのグループ展ならではの豪華な来客。

奥の小部屋にて自分の作品を見ていただいている際に、横木さんに話しかけた。
じっくりと見ていただき、長い沈黙の後にアドバイスをいただく。
セレクトや並びについての考え方、ストーリーと展示との関係などについて、厳しめの意見をいただく。
具体的な話や抽象的な話を含め、正解のない部分でのお話。
深い部分の話しをしていただけたことがうれしい。
長い沈黙はどこか的確なアドバイスを見つけようとしていただいていた間だと思い、優しい人だと感じる。

その後中藤さんにも見ていただき、意見を頂いた。
横木さんとは対照的に比較的好意的な意見を頂く。
並びやセレクトに関しても、横木さんから頂いた厳しい意見とは対照的に褒めていただけた。
”最も心情が写りこんでいる展示だと思う”とのお言葉を頂けたことが、何よりうれしい。

横木さんと中藤さんで意見が違うのは、それぞれの作風やスタンスの違いの表れだと思う。
共通して指摘される点が無かったのは、一定レベル以上の展示になっているからだ、、、と思いたい。

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終了後、他のフロアの人たちも含め、横木さん、hanaさんと居酒屋へ。
横木さんの話は非常に明快でわかりやすく、これ以上ないぐらいに核心を突いている。
談笑しているふりをしながら、必死で頭の中のノートに書き留めたことを。

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■写真を撮るということは、情報を落とすということ
3次元を2次元にする、においをなくす、時間をなくす、、、、情報を失わせる行為が写真を撮る行為である。

■情報を落とすということが、表現するということ
情報が多ければ多いほど、何を言いたいのかがわかりにくくなる。
全てを記録することは、表現ではない。

■情報は少ない方が伝わる
情報過多な映画よりも、昔のチャップリンの無声映画の方が、言いたいことがダイレクトに伝わってくる。

■画角やフォーマットの違いによる写りの違いは、自分で獲得するものだ
どのフォーマットや画角でどういう風に写るか、という引き出しが多い方が表現に必要な手段が増える。
誰かに聞かず、自分で撮った自分の写真を見ることでその違いを獲得するべきだし、写真はそれが行ないやすいメディアだ。

■壁にぶつかっても壁だと思うな、動き続けることが重要だ
壁にぶつかったと感じても、それは壁ではないかもしれない。
壁を越えようとして考え、立ち止まるよりは、壁に平行に歩き出す方が良い。
どこかに穴が見つかるかもしれない、動き続けることが重要だ。
写真は外に向かっていく表現手段だから、向こうから被写体が来てくれることもある。
内面に向かう表現手段とは違って、外に向かって写真を撮り続ければ、見えてくるものがある。
2Bに参加するのも、こうして居酒屋に来て話しをすることも、動き続けている、ということだ。
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自分の作品を外に向けて発表することで得られるものは、とてつもなく大きい。
そんな当たり前のことを再認識した初日の夜。
  1. 2007/09/25(火) 23:59:24|
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  1. 2007/09/25(火) 07:33:15|
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いよいよ明日からです。

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明日は不在です。
(もしかすると修了間際に顔を出すかもしれませんが、確実ではありません。)
  1. 2007/09/24(月) 23:28:33|
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前夜祭にて。
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  1. 2007/09/24(月) 23:13:28|
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搬入終了

予想通り少し早く目が覚めた。
少しひんやりした空気が気持ちよい。
いつもどおりにコーヒーを淹れ、トーストにはDMを。

搬入は13時からなので、かなり時間がある。
準備は済ませてあるので時間をもてあまし、近くのカフェまで。
最近購入したImage Makers, Image Takersを読む。
じっくりと読むと奥が深い。
英語で書かれているので、日本語特有のあいまいな表現でなくダイレクトなのが良い。


ギャラリーには少し早めに着いたが、13時からしか開けてくれないため、玄関に同時開催の人も含めてどんどん人が集まってくる。
13時過ぎ、渡部さとる師匠が到着し、搬入開始。

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大人の文化祭にふさわしく、真剣ながらも楽しい時間が過ぎていく。

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作業を終え、ひと段落した頃にはどっと疲れが。
体力的な疲れではなく、張り詰めていた気力を緩めたための疲れだろうか。

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2Bのグループ展では、フロア内のどの壁に誰の作品を飾るかは渡部さとる師匠が全て決めることになっている。
作品のイメージ、作品同士の関係、空間のイメージとの関連などから判断するとのことで、適切な場所をどんどん指示される。

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ルデコの2階には通称「モノクロの小部屋」と呼ばれるスペースがある。
以前は部屋のような空間ではあったが、一応通り抜けが出来た。
ところが最近の改装により、完全に部屋となった。

今回僕の作品が指示された場所はこの部屋。
じっくり見てもらうのにはこれ以上ない静かで落ち着いたスペース。

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入り口が少しわかりにくいのだが、その入り口を入ったところには、なんとウィリアム・クラインのオリジナルプリントが。
渡部さとる師匠所有のプリントだ。
これを見に来るだけでも価値があるのではないか、と思えてくる。
在廊している間、穴があくほどじっくり見てやろうと思っている。

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ギャラリー・ルデコ

終了後は、3階の18期の皆さんとともに前夜祭。
明日から始まる1週間を思うと、今日もまた眠れない夜になりそうだ。



  1. 2007/09/24(月) 23:09:46|
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  1. 2007/09/24(月) 08:03:49|
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久々の曇り、やわらかい光、モノクロ日和。

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  1. 2007/09/23(日) 22:41:19|
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搬入前日。
持っていくものなどをそろえていると、遠足や旅の前日の気分になってくる。
明日はたぶん目覚ましよりも早く目が覚めるだろう。

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  1. 2007/09/23(日) 22:39:03|
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いよいよ明後日搬入。
一通り必要なものは揃えた。

渡部さとる師匠曰く、「搬入が一番おもしろいから、極力参加する方がよい」。
2Bのグループ展は初日が休日の週に開催することが多い。
普通に仕事をしている参加者が多い事への配慮からだ。

ワークショップを修了したのがちょうど1年ぐらい前で、それまで全く何のつながりもなかった人たちとも随分仲良くなった。
そして会期中は、初めて会う人とお話をする。
こんな機会を目前に控えて、わくわくしないわけがない。

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ということで、Sotさんのアイデアに乗っかって、しばらくいつもの写真とは毛色の違う写真をアップします(笑)
  1. 2007/09/22(土) 21:26:11|
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T-17 2007-9-22

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Sotさんのアイデアを頂いて、協賛企画。
  1. 2007/09/22(土) 09:48:00|
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突然の誘い、ありふれた日々

突然の誘いで前の会社の先輩と食事。
いつものことながら最小限の言葉で話がかみ合っていく感覚は、とても心地がよい。
そしてこれもいつものことながら、当日の午後のお誘い。

この突然のお誘いというのが、昔から大好きだ。
ふと思い出してくれて誘ってくれた感じが、必要とされている感覚と重なる。
少し大げさかもしれないけれど。

随分前から計画を練って、しっかり予定を合わせなければ会えない友だちが増えたのは、いつの頃からだろう?
学生の頃の友だちは、バイト先に突然訪ねていって食事に行くことだってできたのに。

帰りの電車を降りて改札を出るまでの間に、イヤホンから流れてきた曲。
仲間と車で旅に出た時の事を歌っている。
そういえば学生の頃、車で西日本を一周した。
テントももたず寝袋だけで、星空を眺めながら眠った。
あの頃のごくごく普通の、しかし二度と戻らないであろう貴重な日々のことを、ふと思い出した。

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  1. 2007/09/21(金) 22:34:33|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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ブックの完成と写真の文法

グループ展で展示するブックが完成した。
セレクトや並び順の検討用に作っていたものから数えると、4冊目。
3冊目までの時点で並び順やセレクトはほぼ終わっていたのだが、見に来てもらう人が見やすいように、体裁を整えた。

今回の展示作品は、ブックの作成→その中からインデックス的なイメージを壁面展示用にプリントという流れで製作している。
ブックの作成過程で「写真の文法」を相当意識したため、それまでと写真集の見方が大きく変わった。
前後の流れや大きな文脈を掴めるようになったのだ。
そういう点を意識して見るとすごくよく出来ている写真集というのがある。

たとえば有名なところではエルスケンのセーヌ左岸の恋。
あとはアラーキーの「夏の中へ」。
それから非常に文法がわかりやすいと感じたのが、藤原新也の「バリの雫」。
藤原新也氏は非常に論理的な思考をされるので、文法が明確に見える、ということか。

俯瞰と仰瞰、対象物までの距離、力の流れる方向性、左右2枚の繋がり、前半〜後半までの大きな流れ、、、、

ブックの製作過程では、渡部さとる師匠に何度も見せて、アドバイスをもらった。
そのアドバイスは自分がものづくりをする時の参考になると同時に、他の写真集を読むためのものでもあったのかもしれない。

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大塚
  1. 2007/09/20(木) 22:25:52|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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グループ展の作品と在廊予定

グループ展の開催が25日〜なので、いよいよ1週間を切ったことになる。
方向性が決まったのが今年の1月。
撮影、プリント、セレクト、ブック作成、展示プリント作成、、、、
これだけ長い時間をかけてものを作った経験は、おそらく初めてではないか。
それだけに、会期が近づくのは楽しいようで、寂しいような気分だ。
癖になる人が多いというのも頷ける。

今回展示する作品は、このブログに掲載している写真のイメージとは随分違う。
青空や白い雲、猫や花は登場しない。
わざわざ足を運んでくれるのだから、いい意味で期待を裏切りたい、との思いがあるからだ。

「へぇ〜、こんな作品も撮るんだ」
なのか、
「このブログのイメージと根っこの部分では変わらないなぁ」
なのか、それは来てもらった人から直接聞きたいと思っている。
どんな人が見に来てくれるのか、どんな風に感じてもらえるのか、今からとても楽しみだ。

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神戸

1週間を切ったので在廊予定を。

25日(火) 不在
26日(水) 午後〜
27日(木) 終日
28日(金) 午後 〜
29日(土) 終日(18時〜パーティ)
30日(日) 終日

作品を見にくるだけじゃなく、普段偉そうなことを書いているのはどんなやつだ?と見に来てもらうもよし、カメラの話をしにきてもらうもよし、是非お気軽に声をかけてください。

『12years』
三澤伴暁

これが僕の作品です。
  1. 2007/09/19(水) 22:49:22|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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早朝のリズム

早朝、突然大きな声でカラスが鳴いた。
浅い眠りにいた僕は、その声に驚いて目を覚ました。
カラスはベランダで遠くの仲間と会話しているらしい。
明け方のはぼんやりとしていて、まだ街は眠っているようだ。
少し早いがそのまま起きた。

コントラストの低い、淡いブルーのを眺めていると、静かに頭が働き始めるのがわかる。
夜明けと共に起きると、地球のリズムと体のリズムが一致する感覚を味わう。
少しずつ覚醒していくスピードは、街が動き出すスピードと重なる。
旅に出た時の朝の感覚を思い出す。
目覚めの音楽は何にしようかなと考えたが、この贅沢なリズムが崩れるような気がして、かけるのをやめた。

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  1. 2007/09/18(火) 21:54:11|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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夏と冬の間

少しずつ青くなる
はっきりとした形を残す雲。
夏と冬の間であることを実感する季節。

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  1. 2007/09/17(月) 21:40:15|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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三日月の空

グループ展に向けて必要なものを買った後、家路についた。
夕方になって急に涼しくなってきた風を感じるべく、一駅手前で降りた。
夕陽の時間には間に合わないな、と思った頃、路地の隙間から三日月が見えた。

部屋に着き、ベランダに出る。
三日月が見える。
残り火のような光が見える。
その他のは群青色だ。

一日の締めくくりにふさわしいだと思った。

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こういう時のはマニュアルで撮るべきだ。
カメラの露出計は、闇に残るぎりぎりの明るさを全て明るみに出してしまう。

開放のf3.5に、1/2秒。
ぎりぎりぶれない秒数か。
E-410には手ぶれ補正がついていない。
しかしこれまで10年以上も手ぶれ補正なしのカメラを使ってきたのだ。
ベランダの手すりに両肘を突き、ファインダーを覗く額にカメラを押し付け、フレームを決めたら息を止める。
風が止むタイミングを計って、シャッターを切る。

仮にぶれていたとしても、別にいいではないか。
街のディテールや森の形を映したいわけではない。
このぎりぎりの明るさと、そこに浮かぶ繊細な色を撮りたいのだ。
  1. 2007/09/16(日) 22:03:40|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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美しい笑顔のおばあさんと韓国人青年

夏の雲を残した秋空、とでもいえるような空。
ひとしきりベランダで雲を追いかけた後、家を出た。
少し優しくなった陽射しをやわらかく写し取りたいと思い、G2にプラナー35mmを選択。

駅までの路地を抜けた先で木漏れ日に惹かれ、1枚写す。
気づくとおばあさんがこちらを見ている。
目が合った瞬間、心が溶かされるかのような優しい笑顔。
夢中で撮影している姿を見て、微笑んでくれていたのだろう。
こちらからも会釈と笑顔を返す。
無言の、ほんの数秒のやりとりだが、あまりに美しい笑顔が目に焼きついて離れない。
今日のこの瞬間は一生忘れないような気がした。


恵比寿の東京都写真美術館でキュレーターズチョイスと鈴木理策の個展を見て、渋谷に向かう。
渋谷への途中、人通りが少なくなったところで前を歩く青年が急に振り向いた。

「すいません、恵比寿のガーデン・・・はどちらですか?」
どうやらガーデンプレイスに行きたいらしい。
手に持つガイドブックはハングル語、言葉は片言の英語交じりの日本語だ。
しかしガーデンプレイスは全く逆の方向。
「残念ながら今向かっている方向はガーデンプレイスとは逆の方向だよ。」
日本語と英語を混ぜてなんとか伝える。
残念そうな表情。
「代官山は?」
「それならここからこちらの方向に進めばたどり着けるよ。」
少し詳しく説明する。
「ありがとうございます!」
心地よいほど歯切れの良いお礼の言葉とともに、深いお辞儀。
「いえいえ、どういたしまして。」
あんなに心地よい風を残して去っていく青年も少ないのではないか、と思えるほどこちらの心が軽くなる。


あのおばあさんはまたどこかで美しい笑顔を見せているのだろうか?
あの青年は代官山やガーデンプレイスを楽しめているだろうか?
そんなことを考えながら歩いていたら、このところ自分の心にあった引っかかりが、とても小さいことのように思えた。
夜の風を心地よく感じるのは、気温のせいだけではないようだ。

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  1. 2007/09/15(土) 23:32:52|
  2. CONTAX G2 Planar 35mm
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いとおしい瞬間

日が沈む前と後の、雲の変化が好きだ。

海辺で夕陽が沈むのを見ると、波間に無限の色を感じる。
どのタイミングがベストなのかわからず、たくさんシャッターを切ってしまう。
潔くないなと思いながらも、いとおしい瞬間が手中に収まるような喜びを感じてしまう。

それば別に海辺の夕陽に限ったことではないのかもしれない。
日々の生活の中に、そういういとおしい瞬間をたくさん見つけられたらいいな、と思う。

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701
  1. 2007/09/14(金) 23:22:28|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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虫の音の夜

静かな夜だ。
秋の夜、という雰囲気があって良い。
遠くから虫の音。
恐らく護国寺か豊島岡御陵の森から聞えてくるのだろう。

小さい頃から草むらが好きだった。
多様な環境ゆえに様々な生き物が暮らしていて、それらを探して日々あちこちの草むらを飛び回った。
草を食べるバッタがいて、そのバッタを食べるカマキリがいて、そのカマキリはたまに鳥や人間に捕まって、、、
そういうことは大学で本格的に生態学を学ぶ以前に、肌で感じて育ってきた。
初めて見る虫を捕まえては、家に帰って図鑑で調べて名前を覚えた。
名前を知っている虫が増えれば増えるほど、草むらで虫を探すのが楽しくなった。

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街の中に草むらがなくなって、おもしろい空間がなくなったから、子供達はゲームのような仮想空間に楽しさを見つけるようになったのかもしれない。
それはしかたのないことなのだろうけど、自分が生まれ育った環境を誇りに思う分だけ、少し寂しく感じる。

そういえば小さい頃、鳴く虫を捕まえて家で飼っていたら、母親に「綺麗な声だけど、夜通し鳴き続けられては眠れない」と言われたことを思い出した。
秋の虫の音も、遠くから聞えてくるぐらいが風情があってちょうど良い、ということなのだろう。
虫の音以外何も聞えない、贅沢な夜だ。

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大阪・山中渓
  1. 2007/09/13(木) 23:42:11|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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秋に向かう空

風が冷たくて目が覚めた。

夏のクーラーなし生活も、三度目の夏を超えた。
夏の夜、窓は開けっ放しだ。
朝の気が冷たくて目が覚めるとは、本格的に秋がやってきたのだろう。
そういえば蝉の声は聞えなくなった。

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東京で住む部屋を探して初めてここを訪れた日。
窓の向こうのが紅くて、わくわくしながら窓を開けた。
真正面に真っ赤に燃える夕陽が見えた。
この部屋にしようと思ったのは、それが決めてだったと言っても良い。
引っ越してきた当時あった目の前の銭湯は、もうない。

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夕陽の写真ばかり撮っていた。
ある時、朝のの美しさに気づいた。
目覚めたての感性には、このぐらい淡い光がちょうど良い。

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秋に向かうは、早朝ということもあってひんやりと冷たい。
その冷たさの中にうっすらと宿る桃色が好きだ。
東京に来て3度目の秋。
いったい何が待っているのだろう?

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701
  1. 2007/09/12(水) 21:24:23|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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間の時間

同じ日のを並べる。

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写真に写っていない時間を思い出す。

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このを歩くと、いつもこの辺りで夕暮を迎える。


青山

  1. 2007/09/11(火) 21:35:08|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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しゃぼん玉と虫除けスプレー、雲間の月

駅に向かう道、横断歩道、信号待ち。
しゃぼん玉がふわりと流れる。
いったいどこから飛んできたのだろう?
頭上数メートルを優雅に泳ぐ姿に、気づく者はいない。

満員電車、ターミナル駅、急に空いた車内。
通り過ぎる女性の香水が、虫除けスプレーの匂いと重なる。
懐かしさを覚え、キャンプファイヤーを思い出す。
窓の外に懐かしい景色を見たような気になった頃、降りるべき駅に着いた。

今朝しゃぼん玉を見た交差点で、空を見上げる。
流れる雲の隙間から、うっすらとお月様が見えた。

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  1. 2007/09/10(月) 21:41:13|
  2. CONTAX G2 Biogon 21mm
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夏空から夜空の雲まで

朝起きてベランダに出てみると、ぽっかりと雲の浮かぶ夏だった。
今年の夏は短く感じた。
その分過ぎゆく季節に切なさを感じる。
秋を超え冬になると、の青さは際立つが、これほど形のはっきりとした雲が表れることが少なくなってくる。
年がら年中の写真を写していると、そういうところで季節の変化を感じたりする。

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25日からのグループ展のDMを配る目的も兼ねて、コニカミノルタプラザへ。
そのままロータスルートギャラリーにも足を伸ばす。

ロータスルートギャラリーの展示作品は、ネガからプリントすると凡庸なイメージだったかもしれないが、ポジをクリスタルプリントしていてとてもきれいだった。
一瞬ガラスにプリントしているのかと思った。
プリントの少しとんがった感じと、被写体のやわらかい感じが、ちょうど良いバランス。

作家の方と少し話をしていたら有元さんが帰ってきた。
DMを置かせていただくお願いをし、その中から一枚を直接手渡した。
しばらく写真の話やカメラの話、最近行かれていた大阪の話などをする。
ギャラリーの前のスペースが半屋外で、目の前が公園。
ついつい長話をしてしまうが、それもギャラリーの魅力の一つとして数えられるのだろう。

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夜、長年の友人から電話。
今度のグループ展の作品のために撮らせてもらった人だ。
とりとめもない話からめずらしく少し真面目な話まで。

その人から電話がかかってくると、反射的にベランダに出て話してしまう。
少し離れてしまった距離を、を見ることで埋めたくなるのかもしれない。
を流れる雲がとてもきれいだった。

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701
  1. 2007/09/09(日) 23:16:33|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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商店街の記憶

小さい頃によく母親に連れられて行った商店があったはずだと思い、和歌山駅近辺を歩いた。
レジを打つ店員さんが見上げる高さであった映像が記憶に残っているから、相当小さい頃だったのだろう。

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大きな商店で、とても栄えていたはずなのだが、見つからない。
さびれた商店が見つかっただけだ。
アーケードを通過する光がきれいだと思いながら、写真を撮って歩く。
すれ違う人もまばら、ほとんどの店のシャッターが閉まっている。
地方都市の商店にはありがちな光景だ。

別の場所を探す。
駅の周辺をくまなく歩く。
あの商店は、駅から少し離れた場所にあったのかもしれない。

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帰宅後、母親に尋ねる。
まさかとは思っていたが、さきほど歩いてきた商店がその商店だと言う。
全くもって信じられない。

何度も確認したが、間違いないらしい。
賑やかで、大きなお店がたくさんあって、わくわくするような活気にあふれる商店の記憶は、錆びたシャッターと薄暗いアーケードの現実に塗り替えられてしまった。
幼少の頃の記憶は、実際よりも誇張されていることがあるのはわかっているが、とても寂しい。

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照れくさくて母親と二人で出かけることも少なくなってしまった今となっては、あの頃連れて行ってもらった数々のお店の記憶は、とても貴重なものだ。
現実は変わっていく。
良い方にも悪い方にも。
それがわかる年齢になった。
あの頃の記憶が映像として鮮明に残っていることを、幸せなことだと思う。

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和歌山市
  1. 2007/09/08(土) 23:52:22|
  2. 原風景
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海の見える街へ〜モノクロ編(2)

山の中で育ったせいか、港町のディテールに惹かれる。
たとえそれが半日ほどの距離のであっても、をしている気分になる。

成長するにしたがって移動できる距離や把握できる範囲は広くなるけれど、結局帰る場所はあそこなのだという一点は、生れ育った場所だ。
それは自分自身の座標の原点のようなもの。
小さい頃にたくさん引越しを繰り返して育った人とは、そのあたりの感覚は決定的に違うのだろうな。

静かすぎるを歩きながら、そんなことを考えていた。

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和歌山県・湯浅
Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM






  1. 2007/09/07(金) 22:53:56|
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海の見える街へ〜モノクロ編(1)

和歌山県ローカル線の小行には、E-410とZeissIkonを持っていった。
2台とも軽いので、全く苦にならなかった。

ZeissIkonにはモノクロを詰め、モノクロとして成立する光を探した。
よく晴れた光のおかげでカラー向きだと判断して、メインはE-410に譲ったものの、ZeissIkonのファインダーを覗く喜びも味わいたくて、時々モノクロでも撮っていた。
最も暑い時間帯で、人があまりいなかったせいもあり、上がってきた写真はどことなく静かな印象を与えるものばかりだった。
長期の記憶として残っていくのは、こういうモノクロの風景なのかもしれない。

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和歌山県・湯浅
Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
  1. 2007/09/06(木) 23:09:17|
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銀座ニコンサロンにて鬼海弘雄トークショーを聞く

銀座ニコンサロンにて鬼海弘雄さんのトークショーを聞く。
スライドでINDIAの写真、ぺるそなの写真、東京迷路の写真などを見ながら、お話を聞く。
以前青山ブックセンターで行なわれた三浦しおんさんとのトークショーと同じ形式だ。
内容は前回とほぼ同じで、話されることも全くぶれがない。
やはり全部の言葉をメモにとりたくなる。

前回の言葉以外で今日印象に残った言葉を。
「写真は現実をコピーするのではない。異次元に持ってくる。」
「人間関係を考えるための道具としてカメラがある。感性とかそういうところではなく、もっと先まで(表現として)いけるだろうと思って写真を撮っている。」
「海外での撮影は、何年も通って文化が、そして人間の在り様が見えてくると、写真が撮れるようになってくる。」
「『人間とは何か?』といった答えのないことを考え続けること、それこそが考えるということ。」
「レンズとかカメラとかでは撮らない。肉眼でおもしろいと思わないと撮らない。」
「写真から読み取れることはキャプションには書かない。想像力を刺激しないから。」
「人を見ていておもしろいのはその人のことを他人事だと思わないから。」
もっと重要なこともおっしゃっていたのだが、近々出版される予定の本にもそのことを書かれているとのこと。
出版が待ち遠しい。

前回と今回の2回のお話を聞いていて、鬼海さんが大事にされているのは、見る人の想像力を喚起することや、人間に対する尊敬の念を常に持つことなどではないか、と思った。
もちろんこんなに簡単に言えるほど浅くはないのだが、、。

鬼海さんの話を聞くと、自分の生き方に対する真剣さを真正面から問われているような気がしてくる。
毎度のことながら身が引き締まる思いだ。
この感覚をもらいに、毎回お話を聞きに行っているのかもしれない。

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終了後は鬼海さん、横木安良夫さん、赤城耕一さん、HARUKIさん、渡部さとる師匠などと居酒屋へ。
2Bメンバーもいて楽しいひと時を過ごした。
これだけのメンバーが普通に間近で見られるというのは、やはり東京にいるからだろうなぁと思う。
  1. 2007/09/05(水) 23:59:57|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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車窓からの記憶(2)

ネパールを旅した時、カトマンズからポカラまでバスで8時間移動した。
車窓風景のほとんどは山あいの田園風景だった。
とても日本的な風景だと思った。

目が反応するまま、夢中でシャッターを切った。
デジタルカメラのない時代、旅先で限られたフィルムを消費してまで撮りたかったものは何だったのか?
今でも明確な答えが見つけられない。

和歌山から阪和線に乗り、実家に戻る。
車窓の景色は山あいの田園風景。
幼少の記憶がネパールでの記憶とリンクする。

小学生の頃に蛍を見に行った集落が目の前を通過した。
近所のおじさんに連れて行ってもらったその集落は、大学生になって自分で探してみたら、昔のままの姿でそこにあった。
そして今もまだ毎年夏になると蛍が飛び交っている。

この50年の間に日本からどんどん消えていってしまった風景。
それが幼少の記憶と結びついて今もそこにあることを、誇りに思う。

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和歌山県・阪和線
  1. 2007/09/04(火) 22:04:19|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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車窓からの記憶(1)

幼少の頃、よく電車に乗って和歌山に出かけた。
ずっと窓の外を見ていた。
久しぶりに乗った電車から見た景色は、あまり変わっていないはずなのに違うものに見えた。

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和歌山県/阪和線
  1. 2007/09/03(月) 21:27:18|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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グループ展「太陽と17歳」DM

9月25日(火)より9月30日(日)までグループ展開催。
本日は2Bにてその打ち合わせ。
額装やマット発注、当日の段取りなど具体的な話。
同時にDMが完成したのでその受け取りも。

2Bのグループ展は、テーマに沿ってみんながそのテーマに関する写真を撮るスタイルではない。
だから参加者ごとでテーマが違い、バラエティに富んだ展示となる。
そしてテーマを決めるところから全て自分で創り上げていくため、それぞれが小さな個展を行なっているような意識を持っている。
少なくとも僕自身はそのつもりで作品づくりをしてきた。

写真を撮り始めて10年以上は経つのだが、公の場にプリントを展示するというのは始めての体験だ。
わざわざ足を運んでもらって見てもらうからには、半端なことはできない。
技術的な最低限をクリアしながら、少なくとも何かしら心にひっかかるものとして完成させなければ、作品として成立し得ないと考えている。
そして僕のことを知っている人の予想をいい意味で裏切りたい、とも思っている。
自分自身に課したハードルだ。

あと1月を切り、いよいよ展示に向けてカウントダウンが始まった。
果たしてどんな刺激的な1週間になるのやら、、、。

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(僕の名前は下から2番目です。)

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渡部さる主催Workshop2Bグループ写真展vol.10
太陽17

2007年9月25日(火)〜9月30日(日)
11:00〜19:00(最終日17:00) ※29日(土)18:00よりパーティ

Gallery LE DECO | ギャラリー・ルデコ2F
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-16-3ルデコビル
TEL:03-5485-5188
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/
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  1. 2007/09/02(日) 23:59:47|
  2. Workshop 2B
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ロータスルートギャラリーにて『有元伸也 写真展 「ariphoto2007 vol.3」』を見る

前回から比較的短い期間で、有元さんの展示。
今回はどんな内容か?とわくわくしながら見に行く。

ロータスルートギャラリーは路面に面していて目の前が公園という立地もあり、とても居心地がいい。
ギャラリー到着時、有元さんは所要(仕事の撮影)で外出中。
じっくりと一人で見ていた。
展示の中には、前回の展示を見た人にしかわからない仕掛けがあったりして、とても楽しめた。

しばらくして帰ってきた有元さんを待っていたかのように、ギャラリーの前で話を始めた男性が一人。
聞えてくる内容から、近々ロータスルートギャラリーで展示をする模様。
話が終わり、男性がいなくなってから有元さんが「石塚元太良さんですよ」と教えてくれた。
石塚さんと言えば今最も勢いのある写真家と言っても過言ではないかもしれない。
明後日からアラスカへ旅立つのだそうだ。
ロータスルートギャラリーにもやはり写真家がたくさん集まってくるようだ。

その後有元さんと写真の話。
毎回長時間にわたりお話をさせてもらっているのに、全く話が尽きない。
作品のこと、街のこと、フィルムやカメラのこと、デジタルのこと、撮影の仕事のこと、、、、。
そういえば最近の仕事で平井賢を8×10で撮ったというプリントを見せてもらった。
現像の話からフィルムの解像度、レンズの解像度などの話になり、その流れで見せてもらったのだ。
生々しく、かっこいい写真だった。

2時間近く話をさせてもらい、人が増えてきたところで退散。
近くにあるギャラリーを覗く。
ルーニーで上野龍さんと話す。
以前の展示の際にも話させてもらい、とても話しやすい人だという印象を持っていた。
今回もいろいろと話をしていると、二人だけだった空間にあっという間に5、6人ぐらいお客さんが訪れた。
あまりに賑やかになったので、こちらも退散。

新宿まで歩く。
作品を見て、その作品を作った人とじっくり話をして、とても充実した時間を過ごした。
いつも少し遠いと思う新宿までの距離が、余韻に浸るちょうど良い距離のように思えた。

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  1. 2007/09/01(土) 23:31:34|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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海の見える街へ(5)

思い描いていたとおりの光景だった。
車窓から望む海、入り江、瓦屋根、小さな船。

岡山あたりをした時に見た、あの小さな港町を思い出した。
いつか途中下車したいと思いながら、全てを把握しない方が良いのではないか、という思いもあった。

山の向こうに広い水平線を見るのは、久しぶりだな。

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和歌山県・紀勢本線より
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
  1. 2007/09/01(土) 00:14:55|
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プロフィール

Swing75

Author:Swing75
写真と音楽と植物をこよなく愛する東京在住の大阪人です。
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モノクロのみのサイトも不定期更新中。
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