日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

海の見える街へ(4)

2時間ぐらい歩いただろうか。
海を見て、海を感じるを歩いて、おおよそののイメージをつかんだ。
そろそろ次の場所へ移動しよう。

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高校生が話をしている。
聞えてくる話題はやはり恋のこと。
とてもいきいきとして見えたのは、大きな声で話していたせいだけではないだろう。
夏の空気によく似合っていた。

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車窓を流れ行く景色を眺める。
E-410のピントをMF、無限遠に固定し、窓にぴったりとつける。
目が、心が反応する景色にシャッターを切る。

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藤原新也氏の『メメント・モリ』の中の
「こんなところで死にたいと思わせる風景が、一瞬目の前を過ることがある。」
というフレーズが、初めて読んでから10年以上経った今でも、頭から離れない。

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和歌山県・紀勢本線より
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
  1. 2007/08/31(金) 23:48:41|
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海の見える街へ(3)

写真を撮りながら歩いていると、暑さを忘れることがある。

数年前直島に一人をした際も、汗だくになりながら肩からNikon F4をぶら下げ、島中を回った。
民宿のおばあさんが貸してくれたピンク色の自転車で、肩からF4をぶら下げた男。
今思えば滑稽な光景だったに違いない。
だけどあの時のおばあさんの優しさが自転車の色とマッチしていて、乗っていてなんだかうれしくなったものだ。

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今回の小行では、E-410を持参した。
実はZeissIkonにモノクロフィルムを詰めたものもサブとして持って行ったのだが(ZeissIkonがサブとは、なんとも贅沢な話だ)、晴天の強い光ではカラーで撮るアドバンテージの方が大きかった。
E-410もZeissIkonも軽いので、2台持ち歩いてもF4を1台持ち歩くよりも楽だったかもしれない。

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自分の生まれ育ったに似た雰囲気がある。
かと思えば見たこともない、漁師特有の光景に出くわす。
既視感と新鮮な驚きの両方が同時にやってくるというのは、日常生活ではなかなか味わえない感覚。

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歩いていた時に気づかなかったのに、写真を見て思い出したことがある。
直島の小さな商店の前にも短いアーケードがあり、そのお店でいろいろと買い物をした。
意識に上るか上らないかはわからないが、案外遠い記憶もディテールで繋がっているのかもしれない。
あの時出会った人たちは、今頃どこで何をしているのだろう?

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和歌山県・湯浅
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
  1. 2007/08/31(金) 00:24:32|
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海の見える街へ(2)

歩いていて心地よく、好奇心をそそられる道がたくさんある。
古いだという感覚を覚えるのは、ディテールのせいだけではないだろう。
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陽射しが強い。
色が目に飛び込んでくる。
原色ではないが、このによく似合う色だ。

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歩いている人が少ないように感じたのは、盛夏の午後2時過ぎという時間帯故か。
家の中から人の気配がすることが多々あった。
のんびりとした午後のひと時を過ごしているのだろうと想像した。

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和歌山県・湯浅
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
  1. 2007/08/30(木) 23:47:15|
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海の見える街へ(1)

東京に来て下町に住むと、海が遠く感じられる。
神戸にいた頃の海は距離的には近かったのだが、整備された年代が新しく、直線の波打ち際しか見られなかった。

考えてみると、実家にいる頃はJRに乗って1時間も南下すれば和歌山県の海近くにまで出れる距離にいた。
「ローカル線に乗って海を見に行きたい。」
実家に帰る前にふとそんな思いが大きくなっていた。
今回の帰省では一日だけ予定を空け、和歌山県に足を伸ばそうと思っていた。

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どこに行くかは決めていなかった。
実家で数日経ったある日、GoogleMapsの航空写真とにらめっこしながら、行きたい場所を見つけた。
線路が海のすぐそばを通る地形。
車窓から小さな港町を見たい、そう思った。

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母親がたまたま行きたいところがあると言う。
父親もその日は休みだったため、3人でドライブ。
一通り母親が見たい場所を見終えた後、二人と別れて一人海の方へ歩いた。

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小さな港のあるが好きだ。
沖縄の離島や直島でのの記憶が影響しているのかもしれない。
山育ちの目には新鮮に映るからかもしれない。

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静かであまり規模の大きくないだ。
の中に引き込まれた入り江に、船が浮かぶ。
ゆらりゆらりと揺れる姿が魅力的だ。

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と海と船が一体化している、そんな印象を受けた。
魅力的だと感じる小さな港町の条件。

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防波堤に近づき、遠く外洋を見渡せる場所を探す。
その昔この辺りが波打ち際だったのかと思わせるものを多数発見する。

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振り返ると、山までの距離が遠い。
雄大な景色を見ながら、自分が海のそばまで来た事を感じる。

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目の前の手の届く範囲に海があり、自分以外に人がいないという状況は、なかなか都心部では味わえない。
静かな海を目の前にすると、海のそばで育ったわけでもないのに懐かしさを感じる。

小さい頃に祖父が入院していた病院から、父親と歩いて海に行ったことを思い出した。
潮溜まりにたくさんのヤドカリやカニを見つけ、大喜びした。
懐かしさの要因はそんなところにもあるのかもしれない。

湿気を含んだ空気のせいであまり遠くまで見渡せない海であったことを、ありがたいと思った。

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和歌山県・湯浅
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
  1. 2007/08/29(水) 23:59:59|
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遅れ始めた時計とローライフレックスの空

「明日大阪に帰るバスに間に合うように起してくれへん?
長らく時計のない生活してるから時間の感覚があんまり鋭くないねん。」
普段の朝は”明るくなったら起きる”という友人が言った。
結局僕よりも早く起きていたのだけれど。

時計に依存しない生活もいいな、と思っていたらへそを曲げたのか時計が壊れた。
動かなくなったのではなく、少しずつ遅れ始めたのだ。
大阪から来た友人のサイクルに合わせられてしまったのかもしれない。

ブログにアップする写真を選ぼうと、E-410で撮った写真をセレクトした。
やはりフィルムで撮るより量が多い。
集中力が続かなくなり、ローライフレックスで撮ったが見たくなった。

ファインダーを覗いた時の像を思い出し、ゆるやかに流れる雲をその映像の中に見る。
高ぶっていた神経が、遅れ始めた時計のように静かになっていくのがわかる。

急に激しく降った雨は、降り始めた時と同じように急に止んだ。
静かになった夜に秋の虫の音が響く。

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  1. 2007/08/28(火) 22:17:24|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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少年の夏の日

「あの丘の向こう行ってみたくない?」
友人が言った。
目的地までたどり着かなくても、その向こうにあるものが知りたい、と思った。
何度も行き止まりの道に迷い込み、遠回りしてなんとか丘の向こう側に回りこんだ。
ぱっと開けた空地へ入り込むと、そこは下から見上げていたあの場所だった。

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途中見つけた公園で自転車を降り、パワースポットの話をした。

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西郷さんの前から見下ろす光景に
「ここには俺らが興味持つようなものなさそうやなぁ」
と友人。
「ヨドバシカメラにはよく行くけどね」
と僕。

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不忍池の蓮の大きさに驚く。
生命力のなんたるかを思い知らされた気分。
ベランダで育てている蓮がまるで子供のようだ。

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またこうして暑い夏の日に自転車に乗って遠くまで出かけたいな、と思った。
少年の夏の日は、遠く過ぎ去った日々のものではない。
坂道を下る風の気持ちよさは、いつまでも変わらない。

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  1. 2007/08/27(月) 22:45:27|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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ギターをカメラに持ち替えて

心地よい風とカラスの鳴き声で目覚めた。
友人は既に起きてストレッチをしている。
西向きのベランダでは朝日は見えないが、朝の光に照らされた街がきれいだ。

夕べの月のことなどを話す。
西向きのベランダでは、夕陽だけでなく月の沈む様も眺められる。
昨日の月没は幻想的だった。

コーヒーを淹れ、やわらかい光に包まれて朝食。
友人は和歌山県の村に土地を借り、ほぼ自給自足生活をしている。
農業の話や植物の話、里山の話などをしながら空を眺める。
挽き立てのコーヒーの香りが遠くなってきた頃、「ギター借りて良い?」と友人。
「どうぞ遠慮なく。」と僕。

片付け物などをしていると、静かで深い歌声が聞えてくる。
この朝の光の下、やわらかいこの時間を残しておきたい。
カメラを持ち出した。

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午前中のベランダには直射日光が当たらない。
やわらかい光は、ワークショップのポートレート実習で学んだ「ポートレート向きの光」にぴったりではないか。
露出計代わりにE-410の設定をISO400、f8、1/250にして撮ってみる。
これ以上ないぐらいにぴたりと適正露出。

この静かな空気を汚さないために、そしてポートレートとしても真正面から全てを捉えきれるように、ローライフレックスを選択。
心地よさそうに歌う友人の邪魔にならぬよう、静かにファインダーを覗く。
ピントグラスに浮かび上がる像が、言葉では言い表せないほどに魅力的だ。

聞えてくる歌とも相まって、少しずつお互いの緊張感が高まっていくのがわかる。
静かでやわらかいのに弛緩していない、そんな時間が流れる。

フィルム4本を撮り終えた頃、一通り歌も終了。
「いい時間やったね。」
ギターでセッションするのとはまた違った一体感。
ギターとカメラでのセッションは、僕達二人にしか生み出せない時間を紡ぎだしてくれた。

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11時40分新宿発のバスで、友人は大阪へ向けて旅立った。
長旅の途中、本の間に挟まれた昨日の写真に気づくことだろう。
帰ったら奥さんに見せ、「昨日こんなところ行ってきたねん!」と自慢げに話す友人の姿を想像し、こちらも幸せな気分になる。
充実した、そして幸せな二日間だった。
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  1. 2007/08/26(日) 21:37:19|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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とてつもなく贅沢な一日

大阪から歌うたいの友人がやってきた。
待ち合わせた後、一旦部屋に来てからギターを持ち出した。

静かに歌える場所を探し、結局カラオケボックスへ。
カラオケボックスといっても、部屋に入って最初にすることは、カラオケの主電源を切ること。
静かで音響の良い空間というのは、街の中で探してもなかなか見つかるものではない。
歌っていて気持ちの良い場所が見つからない場合は、二人でカラオケボックスに入り、お互いの曲などを歌う。
とてつもなく贅沢なライブだ。
大阪の堺東の路上で知り合った頃から、お互いにお互いの事を一番のファンだと自負している。

一通り歌い終えた後、一旦帰宅し、ギターを自転車に変えた。
大塚から行ける範囲で心地よい場所、ということで上野公園を目指すことに。
目的地までたどり着くことが目的ではないので、1本道を曲がったら次にどの道を曲がるかは相手に譲る、というルールで適当に走った。
細い路地の奥で行き止まりに遭ったり、超えられそうで超えられない丘の向こう側を目指したり、子供の頃に戻ったような感覚だ。

大塚から春日、白山を超え、千駄木、谷中の路地天国を抜け、日暮里から上野公園へ。
西郷さんを見た後、不忍池でとてつもなく大きい蓮の蕾を見る。
少し休憩した後、湯島天神を超えて東京大学の構内を通り抜け、本郷三丁目近くのカフェでお茶。
夕陽が落ちる頃には帰宅。

本当に贅沢な一日だ。

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上野公園

友人は動き疲れてベランダで眠りに付いた。
僕はこうして今日一日を振り返りながら、今日撮った写真をプリントしている。
明日帰る友人へのプレゼント。
そのため、今日の撮影は全てデジタルで行っている。

プリントが終了したら、友人の隣でベランダの風を受けながら眠りに付こうと思う。
  1. 2007/08/25(土) 23:59:24|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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花の存在

を歩いていて、ふと呼びかけられるように気づき、撮ってしまうがある。
小さい頃からに囲まれて育ったせいか、の存在に敏感なのかもしれない。
幼少期の周辺環境は自分では選べないから、ひたすら親に感謝、感謝、、、。

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中野
  1. 2007/08/25(土) 09:44:03|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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子供の泣き声と叱られた記憶

駅からの帰り道、いつもどおりの道を歩いていると、静かなに子供の泣き声が響いていた。
玄関先でドアを叩き、泣きながら謝っている。
何か悪い事をしてしばらく家から出されたのだろう。

そういえば自分も全く同じ経験を小さい頃にしている。
謝り続けた姉は早々に家に入れてもらい、納得がいかずふてくされていた僕は、長い間外で玄関のドアを見つめ続けた。
結局根負けした形で母親が折れ、静かにドアを開けてくれたのだが、その後のことは覚えていない。
小学生同士の喧嘩のように、後に残るものが何もない、そんな感覚だったのだろう。

小さい頃に親に叱られた記憶というのは案外鮮明に残っているもので、これに限らず叱られている時の情景やその時の相手の表情、言葉の一つ一つに至るまで覚えていることも多い。
下手な思い出作りなどよりも、真正面からぶつかり合った方がしっかりとその情景は心に刻み込まれるのだ。


そういえば先日を歩いていて見つけた自転車から、小さい頃母親の運転する自転車によく乗っていたことを思い出した。
母親の背中が大きくたくましかった頃の話だ。
今日子供の泣き声を聞いて思い出した記憶は、”母親の強さ”によって結び付けられ、想起されたものかもしれない。
叱る方の強さやたくましさを想像できる年齢になってきた、ということなのだろう。

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  1. 2007/08/24(金) 23:34:37|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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青すぎる空

E-410の初期設定は、どちらかというとネガカラーに近いやわらかい色なのだが、雲の形を活かしたくてSilkyPixで青を強調。
ポジのような発色になった。

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生麦

しかしちょっとやりすぎかな、、、。
  1. 2007/08/24(金) 22:34:51|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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ガラス越しの神戸

神戸市役所の展望台で友人と待ち合わせた日。
夏空の下の神戸をガラス越しに望む。

海と山が近く、まさに一望できる範囲にある。
人間が住めるのは限られた場所でしかないことを思い知る。

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神戸


Biogon 35mm ZMの高い解像感は、こういう遠景の構図で発揮されるような気がする。
ガラスを1枚隔てているとはいえ、神戸のを余すところ無く捉えているように思う。
大きく引き伸ばしてみたくなるレンズだ。




  1. 2007/08/23(木) 21:30:56|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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街の中から青空を

Zeiss Ikonにポジ、感度分の16。
最もシンプルに、そして確実に、青を捉える組み合わせ。
撮った瞬間に既に終わっている感じ。

を歩きながらを見上げ、青を撮る。
その時間が好きだ。

東京の下町の中からを見上げると、に守られているような、そんな不思議な安心感を持つ。
人間は一人では生きられない。
遺伝子がそう言っているような気がする。

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大塚・池袋・中野
  1. 2007/08/22(水) 21:56:38|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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青空と高校生

初めて降り立つ駅。
集合時間まで1時間弱の小旅行。

海側に歩くか、山側に歩くか。
海側に歩いた場合、近づけば近づくほど海が遠くなることがある。
防波堤や工場の壁、、、、日本の海には徒歩で近づく人を遠ざける障害が多い。
山側に歩くことを選択した。
この海側/山側という感覚は、神戸にいた頃は極自然なことだった。
神戸の大丸百貨店のエスカレーターは、降りるところに「←海側」と「山側→」と書かれた案内板が架かっている。

歩道橋を超え、古い商店を抜ける。
寺があるためか、よくまとまっただという印象を受ける。
背後に山があり、寺があるは魅力的なが多い。
道に迷う感覚を味わいながら、細い路地を抜ける。
開け放たれた窓から、生の生活が見え隠れする。

雲が浮かぶのせいか、一通りの雰囲気をつかんだせいか、路地間への興味が薄れていくのがわかった。
そろそろ引き返すべき時間なのだろう。

再び歩道橋を上っていると、高校生の集団。
会話の内容からあまりこの土地に詳しくない印象を受ける。
しばらく歩道橋の上で風を受けてを撮っていると、再び高校生の集団。
見知らぬ土地へ来た高揚感のためか、皆笑顔だ。

駅まで戻ってみて、オープンキャンパスへ行くのだとわかった。
あの笑顔にはこれから飛び込む新しい環境への、無意識の期待も含まれているのかもしれない。
の雲と高校生の無邪気な笑顔を見ていると、何故か猛烈に夏を意識した。



生麦
  1. 2007/08/21(火) 23:40:33|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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経験はあればあるほど

曇天の朝。
いつもの駅まで歩く。
革靴がスニーカーに変わっただけで、世界の見え方が変わる、、、ような気がする。

線路の交錯、暗闇の向こう、電車を待つ人。
ただただ流れていく日常も、写真として時間を止めるだけでドラマが生まれる。
1枚の写真から想像できる物語の数は、その人が生きてきた経験によるのではないか。
それは小説の深さと同じこと。

与えられる情報は必要最低限でよい。
それを膨らませるための経験はあればあるほど良い。

少しだけ軽くなった心で、そんなことを思いながら駅まで歩いた。

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大塚


同時に「やっぱり曇天はモノクロ向きだなぁ、、、」などと目の前の光についても色々考えながらら歩いたのでした。

  1. 2007/08/20(月) 22:12:24|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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モノクロ後カラー

お誘いを受け、横浜方面へ。
集合時間の1時間以上前に着くように家を出る。

曇っていて世界に「色」がない。
モノクロ的トーンのある場所を探し、歩く。
午前中早い時間の曇り空は、輝度差が少なく豊富なグラデーションを見つけやすい。

カラーで撮って後で変換するのではなく、最初からE-410の設定をモノクロにする。
モノクロへの変換結果がすぐに確認できるのは、フィルムでばかり撮っている人間には新鮮な感覚だ。

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大塚


電車を乗り継ぎ、品川から京急に乗り換えたあたりから、少しずつ晴れ間が見え始める。
目的の駅に到着するまで少し眠り、起きた時点ではすっかり青空が広がっていた。

こうなると「色」が目に飛び込んできてモノクロ的なトーンを探すのが難しくなる。
デジタルの利点を活かし、カラーに切り替えた。

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生麦


普段モノクロとカラーを両方持って歩くことは少ないのだが、天候によっては思い切って切り替えてしまう方が良い結果に繋がることもある。
デジタルの場合、(全てカラーで撮って後で変換も含めて)切り替えがいつでも行えるため、「どういう光ではどちらがおいしいか」、という自分の中での明確な基準を持つことが重要になってくるのだと思う。
その基準を見つけるのが難しくて奥が深いから、日々考えながら写真を撮りつづけているのかもしれない。

  1. 2007/08/19(日) 23:37:04|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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モノクロ写真的

モノクロの目で歩いた日。
晴天なので微妙なトーンや美しいグラデーションの場所を探すのを諦め、対象物が明確に分離していながら豊富なグレーを含む場面を探す。

撮られたモノや場面に大きな意味はない。
ただモノクロ写真的である、という理由でのみ切り取られた場面。
そういう写真の撮り方も、そういう街の歩き方もあっても良い。

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大阪・山中渓
  1. 2007/08/19(日) 00:43:16|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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モノクロ原風景

緑に囲まれた原風景だが、モノクロ写真として成立する場所を探した。
モノクロの目でなければ見えてこない光が見えた。

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大阪・山中渓
  1. 2007/08/18(土) 12:32:01|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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夕暮三日月

東京に戻ってきた。
予定していた新幹線よりも少し早いものに乗って、ぎりぎりの夕暮を見る。
三日月が出ていた。

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東京の夜と比べて田舎の夜の方が静かだというイメージを持つ人も多いだろうが、実際には逆である。
実家の庭に池があるため、夕暮とともに蛙の大合唱。
小さい頃からのことなので慣れているが、東京下町育ちの人が訪れたとしたら、さぞかし驚くことだろう。

1週間近く毎日聞いていた音が無くなり、とても静かな夜だ。
蛙の声の変わりにStan Getzなどを聞いている。

  1. 2007/08/17(金) 22:17:56|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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夏の真ん中

照りつける陽射しの中を歩く。
視線が向かうのは夏の色。
あと1ヶ月もすれば今度は秋色の空ばかり撮るんだろうな。

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大阪・山中渓

  1. 2007/08/16(木) 22:57:17|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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夏の光景

小さい頃から見慣れた光景だけれど、写真を撮る目で見るとまた違って見えてくる。
撮った時も、セレクトの時も。

夏の典型とも言うべきこうした景観が、この先もずっと残り続けることを願う。

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大阪・山中渓

  1. 2007/08/15(水) 23:52:54|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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感度分の16の影

濃い影に惹かれた日。


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大阪・山中渓

  1. 2007/08/15(水) 10:27:03|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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冷たい釣銭と風化の時間

大学時代の友人に会いに、神戸へ。
少し高台を走るJRに乗り、海側を見下ろす。
遠くに見える夏雲がきれいだ。
5年間毎日のように眺めていた光景は、マクロな視点で見るとそれほど大きくは変わっていない。

世間では平日のため、昼休みの1時間の間に近況報告やたわいもない話など。
1時間で交換できる情報の量は、意外と多い。

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久々に神戸を歩く。
風は吹いているが湿度が高い。
日差しは容赦なく照りつける。
よく歩いた道をなぞるように歩く。
東西方向に移動し、南北方向に抜ける道に出ると山が大きく見える。
海と山が近い。
街の地形的な特徴がそこに住む人の人格形成にどの程度の影響を与えるのか、調べた人がいないのか気になった。

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あまりの暑さと、街を認識するのには充分な時間と距離を歩いたという感覚から、大阪に戻ろうと思い立つ。
帰りは山側を走る阪急電車に乗り、迫るようにせり出す山に、へばりつくように張り付く街を見たくなった。
ICカードで改札を通っても良かったが、ふと切符を買ってみようと思った。
勢いよく出てきた釣り銭が、冷房にさらされているためかひんやりと冷たい。

車窓の景色を見ながら物思いにふけっていると、神戸に住んでいた時にいろいろなことがあった駅が、窓の外を流れていった。
あまりにリアルにその日々のことを思い出し、切なさに押しつぶされそうになる。
神戸での様々な出来事は、まだ思い出と呼べるほどには風化していないらしい。

07081406.jpg

大阪に着き、夕刻から会う約束をしている友人と連絡を取り合う。
本人も意識していない、楽天的で前向きな性格にいつも救われる。
歩道橋の上を行き交う人々とぽっかりと浮かぶ雲を見ていたら、なんだか力が湧いてきた。

  1. 2007/08/14(火) 23:48:09|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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東京下町と対局にある風景

昨日に引き続きE-410で感度分の16の写真を。
普段歩いている東京の路地裏とは対局にあるような風景。

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大阪・山中渓

  1. 2007/08/13(月) 22:07:52|
  2. OLYMPUS E-410 Planar 50mm
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E-410と青空、感度分の16

大阪に帰ってきた。
今回の旅のお供はE-410とZeissIkonだ。
旅の記録と青空はE-410で、作品作りのモノクロはZeissIkonで、との使い分け。
ただし2台同時に持ち歩くことはない。

070813001.jpg

さっそくE-410を持って歩いた。
普段東京で見る光景とは全く異なり、歩いていてもずっと空が広い。
新幹線の車窓から、西へ近づくにつれて、雲が近くなっていくように感じたのは、気のせいだろうか。

07081302.jpg

E-410を持って歩きながら、今日のように晴れ渡った日には青い空を正しく青く、そして暗い影を正しく暗く写したいと思った。
そういう時は感度分の16で撮るようにしている。
太陽の当たっている所の光は世界中どこでも同じ。
感度分の16で撮れば、みごとに露出のそろった写真ができあがる。
そして太陽と反対側の空は、見事なまでに青い空として写る。

07081303.jpg

感度分の16で撮れば、青空が青く写るだけではなく、影が写真的な濃さで暗く沈んでくれる。
「ここは暗く沈んで良い。その代わり光の当たっているところの色をしっかり描写したい。」
という時には感度分の16で撮る方が良い。
AEで撮ると、カメラは暗いところまで写るように露出を合わせるから、影の部分の像は写るが、光の当たっている所の色は白っぽくなってしまう。

07081304.jpg

基本的には光の当たっているところだけを探して撮るようにしていたのだが、露出に迷うような影を撮りたくなる場合もある。
そういう時のみAEに切り替える。
具体的には、E-410のモードダイヤルを、
・光の当たっているところ→M:マニュアル(感度分の16)
・光の当たっていないところ→A:絞り優先AE
とモードダイヤルのみの切り替えで撮る。
(マニュアル露出の際、絞り、シャッタースピードを固定しているが、同時にISO感度も固定しておく必要がある)

07081305.jpg

普段使っているカメラには、モードダイヤルなるものが存在しないため、こういう使い方はしないのだが、新しい機材ならではの撮り方に気づいた気分だ。

しかし最新のデジタル一眼レフでも、基準となる撮り方は電池のいらないカメラでも撮れる撮り方。
絶対的な基準を持つというのは、とても心強いものだ。

07081306.jpg


大阪・山中渓

  1. 2007/08/13(月) 00:44:56|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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贅沢な空

正方形のは、とても贅沢だ。
撮っている時間も、見る時間も。

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701

  1. 2007/08/12(日) 23:09:46|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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夜明け前ブルー

午前4時37分。
何で起きたのかは記憶にない。

のブルーが美しい。
カメラを持ってベランダへ。

カメラ任せではなくマニュアルで露出を合わせる。
日没直後と同じ8段落ち。
起きてすぐに頭が働くことに驚く。

そういえば起きる前の自分は夢の中でE-410の電池が切れる場面にいた。
何の写真を撮っていたかは、忘れた。

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  1. 2007/08/11(土) 10:47:19|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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モノクロ写真的美しさ

なんの変哲もない光景に、モノクロ写真的美しさを見つける。
世界の見方をもう一つ獲得した気分だ。

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大塚


モノクロで撮るということは、そもそもカラーの情報をグレーに置き換えているのだから、情報量で勝負しているわけではない。
カラーで撮って情報量の多さで勝負する写真や、説明的な構図になる写真とは考え方を変えて、モノクロとして成立する場所を探すべきだ。」
とは渡部さとる師匠の言葉。

2Bに遊びに行くと、自分の写真だけではなく他の人の写真に対する師匠のコメントで、写真に対する考え方やヒントをたくさんもらうことができる。
ワークショップに通った2ヶ月半よりも、その後の2Bで得たものの方が、だんだん大きくなりつつある。
「ワークショップは入り口」
と言う師匠の言葉に偽りはない。
  1. 2007/08/10(金) 23:15:27|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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風船ガムと凪の夜

重大な決断の場面において、行動を起こして後悔をしたことはない。
逆は多々あり、だ。

あまり見ないようにしていた現実を直視し、後悔の念がぐるぐる頭の中を回り始めたのは、電車に乗って二駅目を通り過ぎたあたりからだろうか。
見ているようで見ていない車窓に、ふと異質なものが飛び込んできた。

窓に反射して写るサラリーマンが、週刊誌を読みながら風船ガムを膨らませている。
ふくらみ、はじけ、噛み、そしてまたふくらみ、はじける。
風船ガムを膨らませている人を見るのは久しぶりだな、と思っていたら後悔の念は窓の外の景色と一緒に流れ去った。

電車を降りて家までの帰り道は、少し遠回りをして歩いた。

その瞬間の感情を基準に判断せず、過去や未来の事を頭で考えて臆病になってしまった時の行動は、後々後悔の原因となっている。
しっかり見るべきは今現在、この瞬間なのだ。
判断を鈍らせる思考ならば、そんなものはいらない。
直感で生きている人を、ただただ純粋に尊敬する。

部屋に帰り、まっすぐベランダに向かう。
ざわつく思考とは対照的に、全く風のない静かな夜だ。
<
  1. 2007/08/09(木) 23:59:59|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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蓮の向こうの空

ベランダから空を望む幸せ。
蓮の向こうに見える空が好きだ。

E-410のライブビューを、購入前の予想に反して多用している。
下から見上げる写真を撮りやすい。
蓮の季節に買っておいてよかった。

07080801.jpg

701


先日来咲いていた蓮とは別の種類の蓮。
以前のものは小舞妃といい、今回のものは即非蓮と言う。
蓮にもいろいろ種類があるということを知らない人は意外と多い。
園芸品種としての蓮の種類が最も多かったのは、江戸時代らしい。
平和な社会が長く続くと文化が豊かになる、ということの証明のように思えてならない。
  1. 2007/08/08(水) 23:14:37|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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写真と音楽と植物をこよなく愛する東京在住の大阪人です。
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