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日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

管理外の空間に惹かれる

青山界隈は、神楽坂とともに東京に来る前からよく訪れていただ。
大通りを少し入ると落ち着いた通りを見つけることができ、小さなお店がたくさんある。

この日は原宿でハービーさんの写真展を見た後、裏通りを歩いて青山を抜け、外苑前へ。
ワタリウム美術館の地下とShelfという写真集専門の書店を覗いてから帰る、いつものコースだ。

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普段どおりの道を歩いていても、ふと何かに呼び止められるように気になる景というのがある。
外苑前付近の大通りに面したというのは、綺麗に作られた店や区画整理された路が多い。
美しいのだが管理された、という印象がぬぐえない。
管理されていて美しいことを否定はしないし、むしろそれが狭い空間で多くの人が暮らすための知恵であることは認める。

ただ、の中にあって管理からはずれているような空間や景というものに、どうやら僕の目は強く惹かれるようだ。
生まれ育ったのが周りを山に囲まれて、人による管理よりも自然界の掟の方が勝っていた空間だったせいだろうか。
陳腐な言い回しだが、懐かしさのようなものを感じる。

写真を撮っていて美しいに惹かれる理由も、管理できないもの、畏怖すべきものを無意識にその中に認めているからではないだろうか。

07080702.jpg

青山、外苑前付近


そんなことを考えながら歩き、Shelfに到着。
クーデルカのChaosを購入し、帰宅した。
  1. 2007/08/07(火) 23:41:40|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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RAW現像を試す

デジタルでもフィルムでも変わらず撮り続けるものがある。
明確な意図を持って望む作品作りでなく、自分のライフワークのように撮る写真の場合は、様々なフォーマットで撮っておくのも一つの手だと思う。
いずれどこかのタイミングでまとめる時に、過去撮り貯めたものの中から製作意図に見合うものを見つけ、それに見合うフォーマットでもう一度撮りに行けばよいのだから。

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南青山


E-410での撮影は、基本的にJPEGだ。
JPEGの味付けにそのカメラの個性が出て来ると考えているから。
とはいえ、せっかくRAWで撮影できるのに、評価をしないと言うのも片手落ちだ。
ということで、SilkyPixを購入、RAWデータからの現像を行ってみた。

SilkyPixは非常に多くのプリセットが用意されており、表現の意図によって明確な基準を持って使い分ければ、マニュアルでパラメータを設定するよりも効率的だ。
様々なプリセットを試してみた結果、意図に一番近いものを適用した。

フィルムでも撮っている街中の花。
E-410が吐き出すJPEGは比較的フィルムに近いニュートラルな発色なのだが、あえてデジタルっぽく彩度を高めに設定した。
モニタで見る分には、やはりデジタルデータの方が相性がいいのだろう、目に飛び込んできて印象に残りそうだ。

あまり画像を加工するのは好きなほうではないが、意図どおりのアウトプットが得られる道具というのは、持っておいて損はないな、と思った。
  1. 2007/08/06(月) 22:26:41|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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2Bで考えるための道具を手に入れる

グループ展の作品を渡部さとる師匠に見せるため、2Bへ。
ブックと展示用のプリントをそれぞれ見ていただいた。

ブックに関しては、以前から何度か見ていただいているため、ほぼ構成が固まった。
全てのイメージをプリントしなおしたため、よりトーンが出てきて、師匠からもOKをもらった。
完成まであと少し、といったところか。
シーケンシャルに見せ、物語を構成するための文法が随分見えてきた。

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展示用のプリントについては、前回アウトプットの方向性を確認するためだけに数枚見せたのだが、展示枚数や並び順を考えるのは今回が初めて。

自宅には大きなテーブルがないため、プリントを並べて俯瞰できるスペースがない。
そのため普段は縮小した画像をExcelに張り込んで、PCの画面上で並び順をシミュレートしている。
拡大縮小が容易なため、全体を眺めたり、2,3枚のつながりを考えたりすることができる。
考えをまとめるためにはそれでも十分なのだが、やはり実物のプリントを広げて並べると、そこから得られるものは大きい。
2Bのテーブルに並べて意見をいただく。


自分でも随分検討していたつもりだが、師匠の言葉を聞くと、考えつかなかった視点がどんどん出て来る。
やはりたくさん写真を見て、たくさんのものを作ってきた人だから、解読し、検討するための引き出しの量が違う。
自分の作品を見せながら意見をもらうことで、毎回その引き出しをいただいているような感覚。
解読するための、そして物事を組み立てるための道具をもらっている、と言い換えてもよい。

ハイライトとシャドーの配分、力の方向性、対象物の有無、対象物との距離、仰瞰と俯瞰、パブリックとプライベート、モノクロとカラー、アナログとデジタル、フォーマットの違いによる影響、、、、

自分の作品からだけではなく、2Bにいるだけで他の人の作品も見ることが出来、それに対する師匠のコメントからも考えるための道具を得ることが出来る。
考えるための道具とは、昨年ワークショップに参加した時に一番最初に師匠が言っていた「写真の文法」のことだと思う。
とすると、この1年で随分その文法を習得したように思う。
グループ展が終わる頃には最低限の文法は一通り習得し、次は自分がどうするか、何を表現したいのか、を考えていくことになるのだろう。

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2B

 

難しいことばかり考えているようだが、それが楽しくてしかたがない。
そして気づくと師匠自らが中国茶を淹れてくれる。
カメラの話や雑談などでゆるりとした時間が流れる。
帰ってきてもまだじんわりとその時間の流れが続いているようで、いい一日だったな、と思う。



  1. 2007/08/05(日) 23:59:34|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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パンクな写真家の型破りな展示を見に行く

午前中はひたすらグループ展用のプリント。
午後ハービーさんの写真展に行ってきた。
服屋さんの中での展示とあって、写真関係でチェックしていた情報からはことごとく漏れていた。
期間も短く、明日までというのがとても惜しい。

ショップの2階から3階、4階と上がる階段に無造作(に見えるように)貼られたハービーさんの写真は、ロンドン時代のものが多く、被写体にミュージシャンが多い。
大小さまざまな大きさで貼られているのも、よく行く写真展の展示方法とはかなりかけ離れている。
渡部さとる師匠が旅するカメラ2の中で、ハービーさんの写真を「額に入れるよりそうする方が似合いそうな写真だったから」ピンで貼っていた、と書かれているが、まさにその感覚を強く味わった展示だった。

これまで見たことのないプリントがあったり、服を売っているロッカーの中にも展示されていたり、とにかく楽しめる展示。
ハービーさんの有名な写真で作ったTシャツも売られていた。

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明日は18時頃~ご本人も来られるらしい。
恐らく最も多くの作品が展示されている3階のバーのようなスペースで、たくさんの人とお話されるのだろう。
今日話を伺った店員さんは、ハービーさんの名前を知らなかったそうだが、展示されてご本人に会ううちにとても好きになったのだと言う。

ギャラリーで額に入れる写真ではなく、ショップの階段に貼り付けられた写真。
普段写真を見に行くことがないような人にも、「かっこいい」と思わせる力。
ハービーさんはやっぱりパンクな写真家だと思う。
  1. 2007/08/04(土) 23:55:02|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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ローライロータス

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701


涼しげなをバックにローライフレックスでロータスを。

ローライは決してピント合わせがしやすいカメラではないが、ぼんやりと浮かぶ像がだんだんシャープになっていく瞬間というのは、ファインダー像が大きいこともあって、いつもわくわくする。
ただそれだけに集中する時間、というのは心地よいものだ。

ピント合わせはギターのチューニングと似ている。
なかなか合わないといらいらするが、すっと合った時には何か道具に乗せられるような感覚がある。
AFのカメラでしか撮れないものもあるし、そうでなければ味わえない時間もある。
だけどMFでのピント合わせが楽しいと感じるのは、やはりこの「乗せられる」感覚を味わいたいためであろう。

音楽仲間はギターのチューニングの他に、何曲か軽めの歌を歌うことを「心のチューニング」と呼んでいる。
ローライフレックスのピント合わせは、心のチューニングに近いな、と思う。

  1. 2007/08/03(金) 22:53:31|
  2. ROLLEIFLEX 3.5F Planar
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空と宇宙

の青が深いと、その向こうに宇宙を感じる。
向こうから見る地球も美しいだろうが、こちらから見る宇宙も美しい。
そんな風にを見てみると、自分の悩みがちっぽけなものに思えてくる。
たくさんの写真を撮りたい。

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  1. 2007/08/02(木) 21:56:41|
  2. Zeiss Ikon Biogon 35mm ZM
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TAXI

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目白台


物語を想像する自由。
時間の流れや細部の変化を丁寧に読み解くことに、写真のおもしろさが潜む。

アラーキーの「夏の中へ」という写真集にそういった仕掛けがたくさんしてあって、まるで映画のようだな、と思ったことがある。
繰り返し見ても都度発見がある、というのは小説や詩と同じだな。

  1. 2007/08/01(水) 23:59:21|
  2. OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
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雨宿りの時間とおばあさんの花束

薄曇りの日。
初めて歩く路地の
普段どおり道に迷うことを半ば楽しみながら歩く。

なんとなくあちらの方向へ、という感覚だけを頼りに歩く方が、大きく道をそれる確率は少ない。
しっかり頭で考えながら歩くと、ふとした拍子に自分の記憶が信用できなくなることがある。
そして頭の中の地図の座標が狂うことになる。

決して道に迷わない友人にその極意を聞いたところ、「野生の勘」と答えたのは、案外本質を突いているのかもしれない。

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曲がり角に、ジャージ姿の女性がゴミを捨てに現れた。
面倒くさそうにゴミ袋を放り投げると、「面倒なのはゴミを捨てることだけではない」とでも言わんばかりに背中から虚脱感を振りまき、けだるい足音を残して立ち去った。


花束を抱えたおばあさんが目の前を横切った。
腰は曲がっているが、威厳は真っ直ぐに保ったままであることが、その歩き方からわかる。
写真に撮りたいと思ったが、ぽつぽつと雨が降り始めたので足早に立ち去り、軒下を探す。

まだあまり激しくない雨音を聞きながら、目の前の家の壁と植木鉢をぼんやり見つめる。
なぜかいとおしいものを感じ、シャッターを押す。

07073103.jpg

本格的に降り始めた雨をやりすごすため、公園の横の公民館の軒下へ移動した。
日舞の稽古が行われており、着物姿の女性が踊っている。
話し声や音楽は聞こえないが、激しくなった雨音を重ねてみる。
ぜいたくな雨宿りだ。

着物で踊る女性の美しさはどこから来るのだろう?と考えていたら、ふとさきほどのおばあさんのことを思い出した。
そしてあの花束は誰に渡すものなのだろう?とその行方を想像してみたくなった。
  1. 2007/08/01(水) 00:16:46|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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写真と音楽と植物をこよなく愛する大阪人です。
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