日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

大阪ニコンサロンにて「奥山淳志写真展 彼の生活 country songsより」

奥山淳志写真展「彼の生活 country songsより」を見る。
銀座で以前見たものと同じだが、大阪での展示とあって行かないわけにはいかない。

銀座での展示と同じように、その空間に漂う空気が静かでかつ濃密、そして湿り気を含んでいるようだ。
隣の会場がオープニングパーティの開始で賑わう中、じっくりともう一度見させていただいたが、やはり何度見ても色々なことを感じる。
本当に多くの人にじっくりと向きあってもらいたい写真展だと思った。
これだけ多くの情報の中に埋もれた日常生活を送っていると、じっくりと特定の写真に向きあう時間を取ることは非現実的なように思えてくるが、ふと冷静にその時間の濃密さや後々の人生におけるインパクトを考えると、自ずとどちらが重要なことなのかが見えてくるようにも思える。


ひと通り展示を見させていただいた後、奥山さんと食事へ。
大阪に来られている短い期間の貴重な一晩をご一緒させていただいたことは非常に嬉しいことだ。
以前にもTPPGやその後の食事の席、銀座の展示等で色々とお話はしていたものの、今回ほどじっくりとお話する時間を持ったことはなかったので、とても楽しい時間になった。
たわいもない話から写真の話、弁造さんの話や仕事の話、生きることや写真を撮ること、生活のことや将来のこと、色々な話をしてあっという間に時間が過ぎた。
心底楽しいと思える時間を過ごしたのは、そういえばなんだか久しぶりだな。

写真展は今日が初日だったので、まだしばらく会期は続く。
週末にはまた会場を訪れて、展示作品をまた見てみたいと思っている。

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  1. 2012/11/08(木) 23:59:33|
  2. Leica M3 Planar 50mm ZM
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荒木経惟写真展「彼岸」

アラーキーの写真展「彼岸」を見る。
ラットホールでのアラーキーの展示は結構見てきたが、これまでで一番枚数は多いかもしれない。
震災後に車の中から望遠レンズで撮られた街のスナップと、アラーキーらしい日常のスナップ。
ただ、当時の新聞のテレビ欄などが差し込まれていて、自然と幸せな気分だけでは見ていられなくなる。
震災当時、あの状況の中で何が”写真として残るか”をかぎ分け、確実に作品として残し、発表していくというのは、長年第一線で人気を獲得し続けている写真家の持つ優れた嗅覚なのかもしれない。
個人的には前半大量に並べられた、車から撮られたシリーズはいつものアラーキーらしさが薄く、すんなりと入って行けなかった。
もう少しゆっくりと見る時間があればまた違って見えたかもしれないが、望遠レンズの画角や並べられた量の影響もあるのかもしれない。
アラーキーが撮る写真は、少し広角寄りの画角の方が自分の感覚には合っているようだ。

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  1. 2011/08/31(水) 23:34:33|
  2. Leica M3 Planar 50mm ZM
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鬼海弘雄写真展「東京ポートレイト」

鬼海弘雄写真展「東京ポートレイト」へ。
鬼海さんの写真は、少し前に池袋でスライド&トークショーで見たアナトリア以来だ。

今回の展示はまとまった量の写真が見られることもあって、期待していた。
会場に入ってじっくり見だすと、面白くて食い入るように見つめてしまった。
プリントの美しさやコントラストがどうだといった、技術的な面には全く意識が向かわず写真に写っている被写体と鬼海さんのコメントによって、意識がそれぞれの人物の生きている時間へといざなわれる。
写真集でも何度も見ている写真が多いが、中には初めて見る写真もあった。
また、プリント自体が大きいこともあって、細部にまで目が行く。
たとえば、ベルトの穴が2つほど使いこんだ跡を残し、今使っている穴が3つ目であることがわかる写真など、その男性が昔よりは少し太ったのか、ベルトの穴が痛んでいくことを気にして少しずつ短くしたのか、いずれにしてもその人がどのような人生を送ってきて、どのような性格の持ち主なのかを想像せずにはいられない。
そういう意味では、答えのないクイズを自分で設定してあてどなく思考を巡らせている、そんな時間を過ごせると言ってもいい。

展示の中には、東京の街の写真もあって、こちらも以前から何度も見ている写真たち。
人の写真とは対局で、人を入れないというルールのもと撮られている。
こちらの写真は、Webや書籍等で発表されている鬼海さんのエッセイが頭に入っているせいだろうか、その場所を撮った瞬間の鬼海さんのことを考えてしまう。
写っている風景には必ず人の気配が感じられ、そこに対して何らかの反応をされたのだろうと思うが、それが自分の反応する風景とどのように違うのか、そんなことに意識が向かう。

個人的には風景の方はやはり人物に比べるとボリューム的にも内容的にも少し物足りないような印象を持った。
逆に言うとポートレイトの方が強すぎる、ということなのかもしれないが。
大阪の方に巡回するようなことがあれば、また必ず見に行きたいと思う。

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  1. 2011/08/30(火) 22:57:15|
  2. Leica M3 Planar 50mm ZM
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有元伸也写真展「ariphoto2011 vol.2」

昨日の予告通り、それぞれの写真展の感想などを。
見た順番は一番最後だけれど、一番会期が短い(今週末まで)有元さんの写真展から。

有元伸也写真展「ariphoto2011 vol.2」を見る。
DMの写真から、今回も強いポートレートの写真があるのでは、と期待していた。
案の定、というより期待以上に今回のポートレートは強く感じた。
レイアウトの影響かもしれないが、それにしてもよくこれほどまでにすっと人間の強さを表現している人に出会えるものだといつも思う。
おそらく有元さんが新宿を歩く距離や時間が、展示されている写真の枚数からだけでは想像もつかないほど、膨大なのだと思う。

特に今回、午前中に鬼海さんの展示を見てきたこともあって、ポートレートに入り込める感覚(波長と言っても良いかもしれない)がぴったりと合っていた。
だから写真の中に写っているそれぞれの人物がどのような生活を送り、どんな過去を持っていて、どこに向かっていくのか、といったことにも思いが及ぶし、なぜこの瞬間これだけの”光”を放って存在していられるのだろう、といったところにも思いが及ぶ。
こういう写真は決して色あせることなく、何年たっても心の隅のどこかに居座り続け、また再び見た時に最初に見た時の感覚との差異を実感しながら新たな視点で楽しむことができるのだと思う。


東京から大阪に本格的に居を移す最後の日、有元さんの展示を見に行けて良かった。
東京に来てから有元さんがギャラリーを運営されていることを知り、何度も通いながらたくさんのお話をしてきたことは、東京での楽しい思い出の中でもかなり上位に位置している。
時には真面目な写真の話、時には好きなものの話、今思えばふらりと訪ねることができるギャラリーに写真家本人がいて、そこでゆっくりとお話できるなんて、とてつもなく幸せなことだ。
この日もひっきりなしに教え子さんや写真家(山下恒夫さんも来られていて、ちょうどご挨拶できた)が来られ、都度色々なお話をされていた。
有元さんの人柄に加え、ギャラリーの”色”がそういう風になってきているのではないかと思う。
こういう場所が関西方面で見つけられるか、自信はないが、きっとあるはずだと信じている。

もちろん、大阪に居を移してもTPPGでの有元さんの展示には今後も全て顔を出すつもりでいる。

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  1. 2011/08/29(月) 23:44:27|
  2. Leica M3 Planar 50mm ZM
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隙間の命

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  1. 2011/05/05(木) 23:50:36|
  2. Leica M3 Planar 50mm ZM
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写真と音楽と植物をこよなく愛する東京在住の大阪人です。
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