日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

晴天後夕陽

晴天につられてふらりと出かけた。
行き先は表参道。
表参道の裏あたりにあるお店によく行く。
元々丸の内にあった時からのなじみの店で、移転する時に顔なじみの店員さんに是非顔を出して欲しいと言われたのがきっかけだ。
別に行かなければならない義務はないのだけれど、頼まれるとなんとなく行かなければ悪い事をしている気分になってしまうから困ったものだ。
しかし一度行ってみると、周辺の環境が落ち着いていて歩くのに最適だから時折顔を出すようになった。

今日は何故か人が少なく、表参道~原宿あたりの住宅街はそこが東京のど真ん中に位置していることを忘れてしまうような静けさ。
時折聞えてくる子供の笑い声とご近所さん同士の挨拶の声が、平穏な休日を象徴している。
原宿の近くまで歩き、もう一度表参道へ。
少し遠回りし、初めて歩く道を選んで歩く。

日が傾き初め、街に射す光が少なくなってくると、地形を意識するようになる。
建物の込み入っているところでも、周囲より高い位置であればより光は届きやすい。
今日のように晴れた日は、光の当たっている場所を写真に撮りたい。

地下鉄で移動し、神保町へ。
神保町から御茶ノ水まで歩く。
自宅で見る夕陽に間に合うように、あまり遠回りはしなかったけれど、このあたりには昭和初期ぐらいからありそうな建物が点在していて、何度歩いても変化が大きくないので安心できる。

大塚に戻り、夕陽の傾きを見ながら自宅へ。
いつものとおり部屋に戻ると一目散にベランダへ。
雲一つ無い空は広く、ぼんやり眺めていると空に落ちていきそうな錯覚に襲われる。
一日の終わりに夕陽を眺めていると、なんだかとても正しいことをしている気分になれる。

 09012502-2.jpg

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701
  1. 2009/01/25(日) 23:29:13|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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笑いの余韻

週末、仕事で大阪に帰った。
あまり時間が取れなかったこともあり、会う約束をしたのは一人だけ。
いつでも会えるわけではないから、一緒にいる少しの時間がとても貴重なものに思える。
久々によく笑った。
よく笑った日の帰り道は、心が軽くなり、意識していないのに普通の呼吸が深呼吸のようにすがすがしい。
笑いの余韻、とでも言えるような感覚が持続する。

最寄り駅で降ろしてもらいホームに上ると、遠くまで見渡せる夕暮の街。
学生時代を過ごした堺の街は、平坦な街だ。
だから夕暮時は少し高いところに上るだけで、遠く沈み行く夕陽とその光に照らされる街を眺めることができる。
研究室の大きな窓から毎日のように写真を撮っていたあの頃と、何も変わっていない。

何十年か後には街全体に大きなビルが増えてこの眺めも一変してしまうかもしれない。
だけど笑いの余韻をもらえるような貴重な人との関係は、いつまでも変わらないで欲しい。
夕陽を眺めていると、少しセンチメンタルになるようだ。

07120301.jpg
  1. 2007/12/03(月) 23:53:05|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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DVD

ほとんど一日中部屋の中で過ごした日。
こういう日は珍しい。

随分前に買っていた映画のDVDを見た。
外の雨音と効果音の雨音が重なって妙にリアリティのある時間を過ごした。

最近買ったCDの初回特典で付いていたDVDを見た。
前に見たことのあるPVだったが、不覚にもまた涙してしまった。

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渋谷
  1. 2007/10/27(土) 20:14:09|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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雨宿りの時間とおばあさんの花束

薄曇りの日。
初めて歩く路地の
普段どおり道に迷うことを半ば楽しみながら歩く。

なんとなくあちらの方向へ、という感覚だけを頼りに歩く方が、大きく道をそれる確率は少ない。
しっかり頭で考えながら歩くと、ふとした拍子に自分の記憶が信用できなくなることがある。
そして頭の中の地図の座標が狂うことになる。

決して道に迷わない友人にその極意を聞いたところ、「野生の勘」と答えたのは、案外本質を突いているのかもしれない。

07073102.jpg

曲がり角に、ジャージ姿の女性がゴミを捨てに現れた。
面倒くさそうにゴミ袋を放り投げると、「面倒なのはゴミを捨てることだけではない」とでも言わんばかりに背中から虚脱感を振りまき、けだるい足音を残して立ち去った。


花束を抱えたおばあさんが目の前を横切った。
腰は曲がっているが、威厳は真っ直ぐに保ったままであることが、その歩き方からわかる。
写真に撮りたいと思ったが、ぽつぽつと雨が降り始めたので足早に立ち去り、軒下を探す。

まだあまり激しくない雨音を聞きながら、目の前の家の壁と植木鉢をぼんやり見つめる。
なぜかいとおしいものを感じ、シャッターを押す。

07073103.jpg

本格的に降り始めた雨をやりすごすため、公園の横の公民館の軒下へ移動した。
日舞の稽古が行われており、着物姿の女性が踊っている。
話し声や音楽は聞こえないが、激しくなった雨音を重ねてみる。
ぜいたくな雨宿りだ。

着物で踊る女性の美しさはどこから来るのだろう?と考えていたら、ふとさきほどのおばあさんのことを思い出した。
そしてあの花束は誰に渡すものなのだろう?とその行方を想像してみたくなった。
  1. 2007/08/01(水) 00:16:46|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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ふらりと立ち寄ったギャラリー

銀座にhanaさんの写真展「サクラドロップス」を見に行く。
http://osampohana.blog46.fc2.com/blog-entry-383.html
大・中・小と同じ写真をサイズを変えて展示している。
対象物が明確な写真は小さいイメージが、空間を写した写真は大きいイメージが良いと感じる。
淡いブルーが心地よかった。

しばらくしてsotさんと遭遇。
一緒にギャラリーを出てしばらく立ち話の後、シャネルで行われているエリオット・アーウィットの写真展へ。
点数も多く、プリントのコントラストが深くて、写真集を見るのとは違う良さがある。
その後ライカジャパンへ。
M8などを手に取り、2階のウィリアム・クラクストンの写真展を見る。
これで3度目だが、いつ見ても幸せな写真だと思う。

その後、隣の入り口に立て看板を見つけ、コダックフォトサロンで行われている写真展を見る。
日曜・祭日が休みのため、これまでライカジャパンを訪れた時に気づかなかったようだ。
何気なく入ったので全く期待していなかったのだが、Gallary1の亀山野之子写真展 「芥川 舞子」The Springtime Of Lifeがとてもよかった。
18歳からの5年間、一人の女性を撮り続けた記録なのだが、生々しく切ない一瞬が閉じ込められていて、どんどん引き込まれていく。
美しくもはかない映画を見たような、そんな気分。

昨年のキヤノン写真新世紀展でも、『喜多村 みか + 渡邊 有紀「TWO SIGHTS PAST」』という、二人の女性がお互いを撮り合った数年間の記録が、最も好きだった。
自分には絶対撮れない関係性が写りこんでいることにひきつけられるのか、写真の持つ記録性、ドラマ性が最も浮かび上がるストーリーだからひきつけられるのか。

いずれにしても、ふらっと立ち寄ったギャラリーでとても素敵なストーリーに出会えて、何だか突然予期せぬ人からプレゼントかご褒美をもらったような気分だ。
今日はとても良い一日だった、と締めくくれそうだ。



代官山
  1. 2007/04/07(土) 23:00:33|
  2. Nikon FM3A Planar 50mm ZF
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写真と音楽と植物をこよなく愛する東京在住の大阪人です。
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