ネパールを旅したのは1999年。
もう15年以上も前のことになってしまった。
たった1週間の滞在とはいえ、若かった感受性には多くの刺激をもたらし、その後の自身の価値観にも大きな影響があったと思う。
ヒマラヤの見える山に登りたくてポカラまでバスで8時間揺られたこと。
街中の結婚式に参列してほしいと歓迎されたこと。
いなかの小学校におじゃまさせていただいて写真を撮ろうとしたら、生徒が全員緊張して硬くなっていたこと。
その小学校の先生が自分たちと同い年であったこと。
誰も来ないであろう山まで自転車で行った際に、現地の言葉でたくさん話しかけられて困ったこと。
山小屋で雨による足止めで一日過ごした際に、何度も何度もチョコレートをせがんできた少女のこと。
山の中腹の農家で、日の当る縁側で二人何も話さず静かな時間を過ごしていた老夫婦のこと。
滞在期間中ずっと世話になったチベット人のこと。
思い起こせばきりがないほどの思い出も、美しい風景も、一瞬にして惨状へと変化してしまった。
今はただ、一日も早く一人でもい多くの人が救助されることを祈るばかり。
- 2015/04/28(火) 22:16:21|
- Leica X1
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毎日同じ道を通っていても、日によって見える景色が違うことがある。
光の当たり方や木々の成長など、何かがきっかけになることもあれば、何もないこともある。
スマホが普及し、Webの世界の情報にどっぷり浸かる毎日を過ごしていると、気づかぬうちに目の前にある世界を見ようとする力が衰えているような気がする。
写真を撮る行為は世界を見る行為。
いつまでも写真を撮りたいと思う気持ちが衰えないような日々を送りたい。
- 2014/01/24(金) 23:21:10|
- Leica X1
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