日々の空

気の向くままに写真を撮り、思いつくまま文章を綴った日々の泡の記録。

OM-1、OM-2、E-410

初めて自分で買った一眼レフカメラは、オリンパスOM-1だった。
中古で、ファインダーの腐食が見られたため、破格の値段で買うことが出来た。

OM-1は発売当時、機能を詰め込み肥大化の一途を辿っていた他のメーカーの一眼レフカメラに対して、風穴を開けたような存在だった。
機能的に古くなったとしても、その1点だけでOM-1を所有する価値があるように思えてくる。

OM-2は、OM-1に絞り優先AEを搭載し、電子シャッターとなったカメラだ。
絞り優先AE時には、ファインダー内左側に並ぶシャッタースピードに針が重なることで、実際に切れるシャッター速度を表示する。
マニュアル撮影の際には、ファインダー内のシャッター速度表示部分が左側に隠れ、+と-の枠だけが表示される。
この状態ではOM-1のファインダー表示と変わらないことになる。

OM-2は非常に使い易いカメラで、ファインダー内の表示を機械的に変える「からくり」などは、まさに感動に値するのだが、電子シャッターであるため、故障した際に修理できなくなる可能性がある。

2007072603.jpg

E-410は、OM-1の大きさも意識して作られたという。
他のメーカーのカメラには追いつけないような小ささに仕上がっているのは、オリンパスのDNAのなせる業か。

デジタルカメラは基本的に新しいものの方が優れている。
ただ、E-410はある意味OM-1と同じように、将来的に「デジタル一眼レフカメラ市場に風穴を開けた存在」と評価されるかもしれない。
そういう価値というのは、機能が古くなろうとも廃れない。

機能的に優れているOM-2よりもOM-1の方が出動回数も多く、思いいれの深いカメラとなった僕のような人間には、E-510ではなくE-410である必要があったのだ。

2007072602.jpg
  1. 2007/07/26(木) 23:05:49|
  2. 撮影機材
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CONTAX i4Rと大阪の空

先日会った人にCONTAX i4Rの事を聞かれて、そういえばブログ上でまともに機材紹介していないことに気づいた。
先日のエントリーの写真でもわかるように、恐ろしくシャープで色乗りのよいデジカメ。
買ったのは数年前だが、このところ少し自分の中で再評価している。

KICX3623-2.jpg

このカメラは雑誌か何かで見て、デザインに惹かれて発売と同時に買った。
当時のデジタルカメラは、どこかフィルムカメラの延長線上にあるようなものばかりで、フィルムカメラの制約を全く考えない発想からデザインされても良いのではないか、と思っていた。
そしてせっかくフィルムやファインダーの制約から解放されているのだから、デジタルカメラは小さくなくてはならない、とも思っていた。
そんな折に登場したのがCONTAX i4Rだった。

そもそもコンセプト自体がデザイン重視、というカメラは後にも先にも他にないのではないだろうか。
京セラはCONTAX T2の再来を求めてチャレンジしたのかもしれない。
その心意気と、製品化することを許可した企業の姿勢は高く評価したいが、結局このカメラが京セラ最後のデジタルカメラとなってしまった、、、。

KICX3612-2.jpg

デザイン重視だから性能面に妥協があるかというと、そうでもない。
今となっては400万画素は物足りないが、Webにアップしたり画面上で見る分には全く支障がない。
そしてレンズがテッサーのf2.8、T*コーティング付き、というのが何より妥協していない証拠。
ソニーのコンパクトデジカメに使われているレンズは、同じツァイス製でもT*コーティングされていない。
このT
*コーティングこそがツァイスレンズの真髄だ、という人も少なくないのだから、コンパクトデジカメにT*コーティング、というのはある意味とても贅沢なことなのだ。

35mm換算で39mmという焦点距離も、T2のゾナー38mmと近く、T2から本格的に写真を撮り始めた人間にはこの上ない焦点距離だ。
単焦点、というのも良い。

KICX3635.jpg

大きさは、一般的な携帯電話よりも一回りか二周り小さいぐらい。
上の写真に写っている大きさは、僕の手がかなり大きい方なので、相対的に小さく見えているかもしれないが、普通の手の大きさの人にも十分小さいサイズだ。

小さいからいつでもかばんに入っている。
そのことはとても重要なことだ。
すばらしいの日は、フィルムカメラを持っていなくても、ツァイスレンズで撮れることに満足感がある。
ホワイトバランスをオートにしておくと、色合いが安定しないことがあるが、雲の立体感やの青さは、まぎれもなくツァイスのレンズの描写だ。

KICX3604.jpg

もちろん欠点もある。
AFが弱い、高感度ノイズが多い、マニュアル設定ができない、、、、、。
AFは不満な事もあるが、高感度ノイズは後からソフトで消すことができる時代だ。
マニュアル設定ができない点については、この小ささとデザインでは無理だとあきらめている。
欠点はあるものの、これだけデザイン重視のカメラだと、他に代わりがないから、買い換えようと思わない。

KICX3631.jpg

長らくGR1vユーザーなので、GR-Dが出た時は買おうかと思ったのだが、このカメラがあるおかげでいまだに買えずにいる。
GR-Dの作例を見ても、自分の好みにはi4Rの方が合っていた。
もちろんデジタルくさい、あまりぱっとしない絵を吐き出すことも多いのだが、はまるとフィルムカメラ+ツァイスレンズで撮ったポジをスキャンしたものと見分けが付かない。

KICX3639.jpg

そんなに大ヒットしたカメラではないから、大量に中古市場に出回っているわけではないが、オークションなどではわりと見かける。
もし壊れてしまっても、おそらくもう一度買うだろう。
そんな風に思えるデジタルカメラって、ほんと貴重だと思う。

KICX3617.jpg

大阪
  1. 2007/06/22(金) 23:59:16|
  2. 撮影機材
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露出計の壊れたOM-1とネパールの湿度

パリ、イタリアに旅行した時は、T2一台だけを持っていった。
ネパールに行った時は、T2に加えてOM-1を持っていった。
まだ学生でお金がなく、ファインダーに腐食の見られるOM-1を安く手に入れていたからだ。
ファインダーの腐食はOM-1の持病らしい。

OM-1を買ったのは、小さく軽い一眼レフで、追針式の露出計を内蔵していたから。
初めて使ったカメラが父親のミノルタSRT-101で、このカメラは追針式の露出計が付いていて直感的に露出オーバー/アンダーを把握しやすかった。
その影響もあってか、追針式の露出計にこだわりがあった。

KICX4345.jpg

ネパールの旅も半ばを過ぎた頃、露出計が突如動かなくなった。
電池を抜いて入れてみたり、予備の電池に入れ替えたりしてみたものの動かない。
しかしまだ旅は続く。
どうしたものかと思案した結果、T2を露出計代わりに使うことを思いついた。
T2の測光範囲がスポット測光に近い、ということもそれまでの使用経験から把握していた。
以来シャッターを押さないのにT2のファインダーを覗き、絞りとシャッタースピードを読み取ってはOM-1で設定する、というなんともまどろっこしい操作を繰り返した。

T2で撮ればいい、という話もあるのだが、Zuiko50mmF1.4のボケと、開放でのふわっとした描写が必要だった。
ネパールの空気はいつも霧がかかったように湿っていて、そこにいる人たちも時間もその湿度を宿しているかのようにゆっくりと流れていたからだ。

KICX4352.jpg

結局旅から帰ってきても露出計を修理する気になれず、今も僕のOM-1の露出計は壊れたままだ。
しかしその動かない露出計を見るたび、ネパールでの撮影の瞬間の気持ちやその場のにおい、雑踏に混じった時の音などを思い出す。
そういう旅の思い出があってもいいのではないだろうか。

KICX4353.jpg

しばらく使っていなかったOM-1だが、ワークショップ2Bに参加して感度分の16を覚えてからまた頻繁に使うようになった。
やはり小さく軽いのが魅力だ。

同じような大きさのFM3Aと比較して、スペックや信頼性は完全に負けているのだが、なんとも言えない優しさがある。
一眼レフ特有のミラーショックが、エアーダンパーのおかげでとてもやわらかいことに起因しているのかもしれないが、そういうフィーリングというのは撮影時にとても重要だ。
もう1点このカメラを使っていて優れていると思う点は、絞りとシャッタースピードの設定が同軸上にあること。
だから感覚的に絞りとシャッタースピードの関係を把握できたり、被写界深度を考慮して同じ光の量で設定をスライドさせることができる。

こんなに使いやすく魅力的なカメラが、今ではとても安い値段で手に入る。
だからといって新しいOM-1を買う気にはならない。
僕にはネパールの湿度も一緒に閉じ込められているような、このOM-1でないとダメなのだ。

OM-1yotuya.jpg

OM-1 Zuiko50mmF1.4
四谷
  1. 2007/02/23(金) 22:34:16|
  2. 撮影機材
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Zeiss Ikon

昨年の秋頃から、マニュアル撮影できる軽いカメラが欲しいなぁ、、、と思っていた。
レンズはツァイスが使えることも条件。
空が青い日にツァイスのレンズを持っていないと、後悔するのだ。

ツァイス以外で空を写すのに最適なGR1vは、とても軽くていいのだが、マニュアル撮影ができない。
長年使っているので露出の傾向もわかっていて、特に不満というわけでもないのだが、感度分の16を基準として撮り始めると、自分でコントロールできない部分があることが気持ち悪くなってくる。

いろいろ考えて候補も上げたが、結局Zeiss Ikonに落ち着いた。
決め手は軽さとファインダー。

KICX4320.jpg

特にファインダーは、コシナとツァイスがこだわりを持って作っただけに、とても見やすく、ピントも合わせやすい。
35mmと50mmのフレームが単独表示される点も良い。

KICX4321.jpg

シャッター音については、ライカと比べると乾いた感じ。
金属シャッター特有の切れの良い音。
これはこれで慣れてくると気持ちよくなってくるものだ。
シャッターを押してから切れるまでのタイムラグのなさも気持ち良い。
シャッター速度ダイヤルの感触は良好、巻き上げも非常に心地よい。

KICX4318.jpg

AEは全く使っていないが、カメラが適正と判断したシャッター速度は常に表示される。
中央重点平均測光であるため、多少傾向がつかみづらいようだ。

KICX4312.jpg

レンズはビオゴン35mmF2を選択。
ZMレンズはどれも少し大きく重いのが難点。
せっかくカメラが軽いので、もう少し小さくて軽いレンズの選択もあったのだろうが、ツァイスにこだわりたかった。
これで35mmはCONTAX一眼レフをあわせると、Biogon、Planar、Distagonの3兄弟(?)が揃ったことになる。


全体として、ファインダーがクリアで大きいこと、巻き上げの感触が心地良くシャッターのタイムラグもないことなどから、散歩していてとてもリズム良く撮れるカメラだと思う。
しばらくメインカメラになりそうだ。
  1. 2007/01/20(土) 11:14:02|
  2. 撮影機材
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CONTAX G2

久々に機材紹介を。

このブログの写真にも多く登場している、CONTAX G2です。




当初は大きさからG1にしようかと悩んでいたのですが、お店でG1を手にとってAFを試してみたところ、どうにも合わない、、、。
大きさはG1の方が断然小さくてコンパクトだったので、相当悩んだ挙句、結局ストレスなく撮れるであろうG2を選びました。
ボディに大きな傷がついているので安くなっていましたが、おそらく今ならもう少しきれいなものが買える値段じゃないかと思います。

G2KICX3463.jpg

世間ではAFの性能やファインダーの良し悪しで色々な評価を受けていますが、個人的にはこれほど使いやすいカメラはないと思っています。
何よりも操作がほとんどダイヤルであること。
クリック感も心地よく、最近はほとんどマニュアル撮影。
ライカを使っているような感覚で撮れます。

G2KICX3473.jpg

マニュアル撮影の際は、露出計を頼りにせず、「感度分の16」を基準に撮るのですが、ファインダー内の露出表示がみごとに感度分の16で一致します。
いろんな被写体に試してみたところ、晴天下の光が当たっている被写体だとほとんどはずさない様子なので、オートで撮っても良い結果が得られると思います。

G2KICX3475.jpg

このカメラを語る上で欠かせないのはレンズの話。
やはり秀逸なレンズ郡だと思います。
35mmカメラのレンズで最も優秀ではないか、とまで言われているその描写は、緻密でメリハリがあって、それでいて濃厚な発色。
まさにツァイスの真骨頂といった感じの描写です。

僕は90mm以外のレンズ(21mm、28mm、35mm、45mm)を持っているのですが、それぞれに微妙な描写の違いがあります。
おそらく28mmあたりが最もツァイスらしい描写で、45mmは緻密な描写、35mmは解像度が低めで少しだけライカよりの描写だと感じます。

G2KICX3483.jpg

最近ではコシナのMマウントのツァイスレンズが、ほぼ同じような描写をするようで、ムックでの描写比較を食い入るように見たところ、ほとんど区別がつきませんでした。
ただしG用のレンズの方が中古価格は格安なので、ボディーとともにそろえてしまうのも手かもしれません。

いずれにしてもダイヤル感覚がマニュアル撮影にぴったりで、このレンズの描写となれば、当分手放すことのないカメラだと思います。


(全てCONTAX i4R)
  1. 2006/10/30(月) 21:52:23|
  2. 撮影機材
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